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私の美術館と感じて…100周年に向けスローガン&ロゴ発表 大原美術館 理事長に聞く【岡山・倉敷市】

2021.07.01

私の美術館と感じて…100周年に向けスローガン&ロゴ発表 大原美術館 理事長に聞く【岡山・倉敷市】

2020年、開館90周年を迎えた倉敷市の大原美術館は、100周年に向けて新しいスローガンを掲げ、新たな美術館の姿を模索しています。今後、どのような美術館を目指すのか大原あかね理事長に聞きました。

6月、大原美術館が発表したスローガンとロゴマークです。すべての人に「私の美術館」と感じてもらいたいとの思いが込められています。

(大原あかね理事長)
「市民、県民、地域の方たちにとって(大原美術館は)まだ遠い存在なんじゃないか大原って身近だよね、大原美術館があって良かったねと思ってもらえるそういうミュージアムになっていきたいと思いもあって、スローガンとロゴマークを作った。」

倉敷美観地区の一角に位置する大原美術館。1930年、実業家の大原孫三郎が日本初の民間の西洋近代美術館としてオープンさせました。

年間30万人が訪れる人気の美術館ですが、コロナ禍で2020年度の入館者数は、約6万5000人に激減。厳しい経営環境に置かれる中、美術館が抱えていた課題が改めて浮き彫りとなりました。

(大原あかね理事長)
「入館料が収入の9割以上を占める美術館。ただ入館料収入だけに頼っていたので今回のコロナでは経営的にかなり厳しい状況に追い込まれている。だったら入館料に頼らない、それでも本当の意味の『民の美術館』であり続けるそういった姿を100周年までに見つけて確立させたい。」

開館100周年に向けて取り組むのが、より身近な存在の美術館となることです。新たなスローガンとロゴマークにその思いを託し、新しい時代に向けた美術館の実現を目指します。

(大原あかね理事長)
「自分の家のようにこの美術館を感じてもらい、それぞれの方がとても大事に思ってくれる、私たちでは考えられない美術館での思い出の作り方、過ごし方を実現させてもらったらすごく楽しいと思う。」