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真備のクリスマスを彩るケーキ

2020.12.11

真備のクリスマスを彩るケーキ

いちごとサンタクロースがのったクリスマスケーキ。

思わず笑顔がこぼれます。

作ったのは倉敷市真備町の洋菓子店「ウォールウォーレン」。
いちごタルトやシュークリームも20年前のオープン以来大人気の商品です。
クリスマスや誕生日など、地元の人達の大切な思い出をこの店のケーキが演出してきました。

一昨年7月、西日本豪雨で被災。
店は赤いエントツ型の屋根まで水につかり、オーブンなど
菓子作りに必要な道具は全て使えなくなりました。

店主の佐藤敦志さんの自宅も被災しましたが改修は後回し、店の再開を急ぎました。
被災から約4カ月、まだ工事も終わらない中、佐藤さんはクリスマスケーキの予約をスタート。
仮設住宅や町外の避難先で暮らしている被災者に早くケーキを届けたいとの思いからでした。

予約はあっという間にいっぱいに。

店が再びオープンできたのは、クリスマスのわずか10日前。
店の前には長い列ができました。

「このケーキを食べることは復興の一歩」
「ケーキを食べて、真備町に戻れるように頑張りたい」
ケーキを受け取った人たちはにっこり。
佐藤さんがケーキに込めた思いは伝わっていました。

今年もクリスマスケーキの予約が始まりました。被災から2年半。
真備町に戻った人やこれから戻る人、多くの人を笑顔にする「ウォールウォーレン」のケーキは、
きっと、真備町の復興を後押しするはずです。

執筆:竹下 美保(OHK報道部)
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