イギリスなどで広がっている変異した新型コロナウイルスに、岡山県内に住む２人が感染していたことが分かりました。

中四国地方で変異ウイルスが確認されたのは初めてです。

イギリス由来の変異ウイルスの感染が分かったのは、いずれも年代、性別非公表で、すでに感染が発表されている患者２人です。

１人が２月上旬、濃厚接触者のもう１人が中旬に発症し、県による変異ウイルスのスクリーニング検査で感染の疑いがあったため、国立感染症研究所に検体を送り、１８日、感染が分かったということです。

２人は現在、県内の医療機関に入院していて、軽症です。

また、海外への滞在歴などはなく、感染経路は不明です。

県は、２人に不特定多数との接触は無く、濃厚接触者も特定できていることから、感染が広がる可能性は低いとしています。

中四国地方で変異ウイルスが確認されたのは初めてです。

（岡山県保健福祉部　西嶋康浩部長）
「変異ウイルスについても３密回避、マスク着用、手洗い、従来と同様の対策が推奨されている。県としては、引き続き基本的な感染防止対策の徹底を県民にお願いしたい」

厚生労働省によりますと、イギリス由来の変異ウイルスは世界８０ヵ国以上で確認されていて、従来のウイルスより感染力が強いとされています。