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ビズワン!「ミライビト」11月28日放送

2020.11.28

ビズワン!「ミライビト」11月28日放送

次世代を担うキーパーソンの働き方や考え方に迫る「ミライビト」のコーナーです。
岡山県吉備中央町におととし移住した男性がベンチャー企業を立ち上げています。
海外の最先端技術を見つけ出し、日本の国内向けに事業化するこの会社。
ミライビトが目指すのは起業文化の創出による地域の活性化です。

プロテニス選手引退後ベンチャー企業設立

(鈴木さん)
「位置を合わせて。OK載りましたね。こんな感じです」

 ミライビトが紹介するこの商品、宙に浮きゆっくりと動く模型・・ではありません。

 (鈴木さん)
「これ下のデバイスが特別で。オランダの技術ですけど磁気浮遊デバイス。日本ではこれからという形です」

 オランダで生まれた電磁石を使った商品展示用の技術で、1つのデバイスで約10キロのものを浮かせられます。
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これを日本で売り出したところ大手玩具メーカーから直ぐに注文が入ったといいます。
このように海外の国際研究機関やベンチャー企業が所有する最先端の技術を、日本に持ち込み事業化するのが今回のミライビト鈴木肇さん(40)です。

 (鈴木さん)
「海外にはたくさん使われていない技術、埋もれてしまっている技術やサービスが、たくさんあるので、それをライセンス契約で日本に持ってきて、日本の市場に合うような事業に作り替えたり、それをベースに事業を展開することを考えています」

 鈴木さんは12歳から24歳までベルギーで過ごし、プロテニス選手としてヨーロッパを中心に活動していました。
引退後は帰国しビジネスの世界に飛び込みました。
そして、おととし、岡山県吉備中央町の吉備高原都市に移住しベンチャー企業を立ち上げたのです。

 

仕事内容はワールドワイド

鈴木さんのビジネスモデルは商社のように海外の商品を売ることで

(鈴木さん)
「災害がない、空港が近い、大きいまちが2つ以上あることなど、全てを満たしていたのが吉備中央町の吉備高原都市だった」

 鈴木さんが立ち上げた「イノベーションヒルズ」は、従業員5人のまだ小さな会社ですが、仕事の内容はワールドワイドです。

 話している相手はインドに住むシステム開発会社の代表。新たなビジネスの種を探そうと、最新技術の情報収集を定期的に行っているのです。
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(インドのシステム開発会社代表 シャルド バットさん)
「インドと日本の連携は、とても実り多いものになるでしょう。インドの会社のビジネスを日本に伝えることが鈴木さんに期待することです」

(鈴木さん)
「例えばインドなら年間ものすごい数のビジネスが生まれるが、上位何パーセントかがグローバル展開できていて、その下の何十パーセント、一番大きい部分が埋もれてしまっていて、2、3年すると淘汰される。それをイノベーションヒルズで展開したり、事業を作り新しい会社として、新しい会社としてスピンアウトさせていく」  

 利益を得るだけではありません。事業が軌道に乗れば、そのプロジェクトごと他社に売却したり、自分たちが株式を持つ新たな会社を立ち上げまとまった収益を目指すのです。

 (鈴木さん)
「僕らは新しいビジネスを作っていくことに関わっていくがどちらかというと、新しい事業を作りたいと思う人を集めてきて、彼らに事業を作る環境提供していく。年間で50~100の事業を作っていく」

地域の活性化策としてのビジネスを・・・

今、新たな事業展開が最も期待されているのがこちらのインソールです。

 (鈴木さんON)
「これはスマートインソールと言って中に圧力センサーやどの速度で動いているかを測定する加速度センサー、足の角度を測定するセンサーが入っている。これがドイツ、これがインド、こちらがオランダになります」

 実際に使用してみると、スマートフォンにデータが送信され画像や音声で結果を知らせてくれます。

 (スマートフォンの音声)
「着地点が前気味です。もう少しヒールの方で着地しましょう」
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(鈴木さん)
「コロナ禍で健康に対するニーズは高まってる。情報を共有すれば(対面しなくても)遠隔地にいるコーチでも、それこそ、海外・東京にいるコーチ、どことでも情報を共有できる」

このスマートインソールにいち早く目を付けたのが岡山市の環太平洋大学です。今年3月、約200万円かけインソール2足とシステムを購入しました。

 (環太平洋大学体育学部体育学科 江波戸智希助教)
「足の外側を骨折する選手がいるが、こういった動作で足の外側に加重がかかっているか調べられる。どう重心が動揺してバランスを崩しやすいのかも研究で進めているので、高齢者の運動教室でも使えるのではと発展的に考えている」

事業の広がりに確かな手ごたえを見せる鈴木さん。成功する先端技術を見つけるにはある鉄則があるといいます。
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 (鈴木さん)
「社会課題を解決することがベースにあって、それが吉備中央町の課題解決かもしれないし、岡山の課題解決かもしれない」

 先月、出来上がったばかりの新たなビジネスモデルも町内の飲食店案内に役立てないかと思いついたものでインドの技術を応用しています。

 (鈴木さん)
「(パソコン画面の中に女性がいるのですが、どういったシステムなんですか?)ビデオチャットボットと言って、音声で質問すると中の女性が音声で返してくれる」

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実際に試してみると・・・。

(篠田吉央アナウンサー)
「お昼にお勧めのお店はありますか?」

(ビデオチャットボット)
「ランチをやっているお店はこちらです」

(篠田吉央アナウンサー)
「へ~。和食の店はありますか?あっ、出ましたね」

このようにAIが質問に応えお勧めの店の詳細まで教えてくれます。

この日、鈴木さんが訪ねたのは吉備中央町の山本町長。町の施設への設置に向けプレゼンです。

 (鈴木さん)
「これはスマホからでも、パソコンからでも、タブレットからでもどこからでも見ることができるので」

(山本雅則町長インター)
「初めて(町に)来た人には助かると思います。少し触ってもらうことによって、町内にこんな所があるとわかれば、ものすごく面白いアイテムになると思います。飲食店だけでなく、色んなジャンルに広げて頂いて観光地案内など色んな事に使える」

 自治体のトップもミライビトのビジネスを地域の活性化策として期待を寄せているのです。その思いに応えるべくミライビトも先を見据えています。

 (鈴木さん)
「出来るだけ多くのビジネスを吉備高原から生み出し、地域の活性化につなげたい。新しく事業を作っていく、イノベーションを起こしていくという動きが出てくると、開拓していきたい、新しいことをやっていきたいという思いの人が集まりやすくなる。彼らが吉備高原都市を発展させていく原動力になる」