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ビズワン!「未来への提言」 9月26日放送

2020.09.26

ビズワン!「未来への提言」 9月26日放送

経験豊富な経済人にエリア経済のこれからについて聞く「未来への提言」。
今回は、化学品と建材の製造・販売などを手掛ける丸亀市の四国化成工業の田中直人社長です。

狭い市場でもニッチな分野で生き残る!

三豊市詫間町出身の田中社長は、1975年に四国化成工業に入社。長年、営業部門や企画・管理部門を務め、おととし6月に社長に就任しました。ニッチな分野でグローバルに活躍する秘訣を聞きました。
私たちの生活に欠かせない車。そのタイヤに弾力性を持たせる原料、不溶性硫黄の生産量は世界2位のシェアを誇ります。

 

(田中直人社長)
「石油精製の時に出てくる廃物というか。必要とされない硫黄をもらってきて加工してタイヤの原料にしたというのが我々のノウハウ。大企業のように資本力で生きていくというよりも狭い市場でもニッチな分野で適正に利益を得られるような世界を作って生きて行こうと」

 

丸亀市に本社を構え化学品と建材を手掛ける四国化成工業。1947年、衣料素材のレーヨンの原料となる二硫化炭素の独自製法を確立し化学品メーカーとしてその歩みを始めました。今年3月期の売上は515億円で、約6割が化学品です。

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(篠田吉央キャスター)
「そしてこちらで開発された薬剤は新しい通信環境である5Gの分野でも注目を集めています。例えば、このような基盤を開発した薬剤で表面処理することで電気信号のロスを抑制し大容量通信に役立っているのです」

こうした技術を生み出す原動力となっているのが企業理念の「独創力」です。

(田中直人社長)
「(着実に独創力で新たな技術を生み出している秘訣は?)それが使命感。絶対にこれを自分がやらなきゃ開発しなきゃ考えて考え抜くというのが使命感。誰がやってもできることなら誰かがやるんじゃないか。出来ないことをやるから人間の価値がある。出来ることをやるんであれば使命感はわかない」

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田中さんがその使命感を最も感じたのが2011年の東日本大震災でした。当時、建材部門を担当していた田中さんは、倒壊した多くのブロック塀などにより緊急車両が通れない現状を知りある商品の開発に乗り出しました。

(篠田吉央キャスター)
「その商品がこちらです。アートウォールと呼ばれる塀なんですがデザイン性のある2枚のパネルをこちらのアルミのフレームで支えています。強度を維持したまま大幅軽量化に成功したということです」

重量は通常のブロック塀の20分の1に。また、災害に対応するため強度を高めたカーポートでは高くなりがちな価格にも対応しました。

(田中直人社長)
「アルミって高いものですから薄肉化を図るので薄い板を作ろうとしたが、そうすると強度がなくなるので、もう厚いの作れと指示した。コストが高くなっても100種類持つものを10種類に変えたら在庫やコストなど考えたら絶対にメリット出るから。結局メリット出た」

社長就任から2年あまり。掲げるのは・・・

今、田中さんが掲げるのは10年後に売上を倍の1000億円にする長期ビジョン「Challenge 1000」です。


(田中直人社長)
「500を1000というと倍だが10年後というと7%弱。毎年7%成長したら10年で倍になるのでそんなに大きな数字ではない。今の時期ですから時間をお金で買う。M&Aも含めて今まで積極経営できなかったことを一気にやろうとするとそんなに難しい数字じゃないのではないか。もっと言うとスピード&ストレッチ。スピード感がないと時代に取り残されていきますから。ストレッチというのは大きな目標だと捉えられるが目標が小さかったら使命感も小さくなりますので」

 

その使命感は地域にも向いていて毎年、営業利益の1%を地域に還元することも掲げている田中さん。次世代を担う若者への未来への提言は。

(田中直人社長)
「何かやろうとしたら必ず抵抗がある。何があってもやり切りますという自己完結するくらいのつもりがないとどこかでつぶされる。その中で社内に協力者がどんどん出来てくる。それが自己完結。自分一人で何でもやるわけではない。いい仕事していたらみんな寄ってくる。だったら一緒にしようかとやって行けばいい」

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