2025.11.05
藤井風さんら先輩に続け!岡山城東高同級生ユニットの「自分たちの音楽を届けたい」という思い【岡山】
◆指揮者・米田覚士さんにソプラノ歌手・森野美咲さんら…世界で活躍する先輩を目指す2人の女性
自分たちのオリジナル曲を届けたいと活動する女性ユニットが、岡山市にいます。2人が音楽を学んだ高校の先輩には、フランスの国際指揮者コンクールで優勝した米田覚士さん、世界で活躍するソプラノ歌手・森野美咲さん、シンガーソングライターの藤井風さんがいます。
先輩たちに続けと活動する2人は、10月、障害者施設でコンサートを開きました。音楽に込める2人の思いとは?
◆有名な音楽家を多く輩出した岡山城東高校で一緒に音楽を学んだ同級生ユニット「緋舞論」
ピアノの演奏と軽やかに響く歌声・・・。岡山市出身の石賀舞さん(24)と藤澤緋奈子さん(25)。2人は「緋舞論(ひまいろん)」という名のユニットを結成し、活動しています。
彼女たちは高校で一緒に音楽を学んだ同級生。有名な音楽家を数多く輩出している岡山市の岡山城東高校出身です。
(石賀舞さん)
「(藤井)風先輩、森野美咲先輩、指揮者・米田覚士さん。先輩たちが活躍すると自分たちも頑張らなければと」
岡山県立岡山城東高校(岡山市中区)
◆満席の「岡山芸術創造劇場ハレノワ」大劇場を夢見て…動き出した2人はカメラの前に立つ
2人は県外の音大を卒業したあと、岡山に戻り仕事をしながら、偉大な先輩たちに続けと動き出しました。
「おはようございます」
2025年2月、2人は、岡山市の岡山芸術創造劇場ハレノワの大劇場で、プロのカメラマンに写真を撮ってもらうイベントに参加しました。
写真家・浅田政志さんに撮ってもらったのは、大きなホールで歌を届けている想定の2人の宣材写真です。
(写真家 浅田政志さん)
「ポーズ取ってもらっていい。紙もう少し下、そう」
照明変更の待ち時間に、客席に向かって歌わせてもらうサプライズも!
(石賀舞さん)
「これが満席になればね」
◆写真家・浅田政志さんに宣材写真を撮影してもらう石賀さん(右)と藤澤さん(2025年2月)
◆アンコールがあるかどうか分からない障害者施設でのコンサート 利用者らのリクエストに「心を込めて演奏を」
今回のコンサート開催のきっかけは、2人の活動を知った障害者施設の職員が、声をかけてくれたことでした。
(旭川荘 肥田絵梨さん)
「ぜひ旭川荘にきてもらい、利用者に歌声とピアノ演奏を届けてほしいとオファーした」
【本番前】
30分のステージで歌うのは、職員や利用者からのリクエスト。有名な曲ばかりです。
(石賀舞さんと藤澤緋奈子さんとのやりとり)
「アンコールがもしあったら、オリジナル曲(まっすぐな「ありがとう」)しようか。ワンコーラス」
障害が重く、意思疎通が難しい人も多く、アンコールがあるかどうかは分かりません。それでも・・・。
(藤澤緋奈子さん)
「目の前に届けたい人がいて、演奏すると特別で気分も乗る」
(石賀舞さん)
「心を込めて2人で演奏したい」
旭川荘 肥田絵梨さん
◆「緋舞論」の歌とメロディに…施設利用者から受けた「アンコール」の拍手はさらなる夢への道に
【集まったのは約50人の施設利用者】
「私たち「緋舞論」と言って、歌とピアノのユニット」
「ハナミズキ」
「Best Friend」
〇リズム取る利用者
【最後の曲】「ふるさと」
拍手「アンコール」
【アンコールのリクエストが・・・】
【オリジナル曲を届けることに】
『まっすぐな「ありがとう」」
(施設の利用者は)
「良かった(Q:どの歌が良かった?)全部」
(旭川荘の職員は…)
「利用者も聞き入っていた。付き添っていた利用者も気持ちよくなっていた」
(旭川荘 肥田絵梨さん)
「岡山から色々な所で素敵な音楽を届けてほしい」
(石賀舞さん)
「利用者の目を見ながら歌うとこっちもぐっとくる。音楽、続けていて良かった。夢は大きい舞台で2人で演奏すること」
自分たちの音楽を届けたい・・・。2人の活動は始まったばかりです。
左から 緋舞論・石賀舞さん、藤澤緋奈子さん
