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岡山放送

2025.10.08

【詳報】県内唯一の女子校が姿消す 倉敷市の清心中学校・清心女子高校が27年度から男女共学に【岡山】

  岡山県内で唯一の女子校が姿を消すことになります。倉敷市の清心中学校・清心女子高校を運営する学校法人は10月8日、2027年度から男女共学に移行すると発表しました。

  (清心中学校・清心女子高校 松沢克彦校長)
「私たちの学校は男子と女子が等しく共同して学ぶ学校を目指すことにしたいと思っている」

学校を運営するノートルダム清心学園が8日に会見し、明らかにしたものです。

2027年度から清心中学校・清心女子高校ともに男女共学とし、校名も清心中学校・清心高校に変更します。

キリスト教系の清心中学・清心女子高校は、1886年に岡山女学校として創設。約140年の歴史を持つ、伝統校です。

当時は、女性の社会的地位が低かったことから、長年、女性の教育の場としての役割を担ってきました。一方で、時代の変化や少子化などにより、入学者数は年々減少し、定員割れが続いていました。安定した生徒確保につなげるため、共学移行を決めたということです。

  文部科学省によりますと、10年前には全国で313校あった女子高校は、2024年度は266校に。岡山県内ではこの20年間に、岡山市の就実中学と高校、山陽女子中学と高校が共学に移行していて、清心中学・女子高が県内唯一の女子校でした。

(清心中学校・清心女子高校 松沢克彦校長)
「県下で唯一の女子校だったので、私たちも何とか女子校で、ということも考えてきた。共学化ということで本校の教育の特色を、性別に関わらず小学生中学生で希望する人たちに中学・高校でという新しい使命であるという捉え方をしている」

  学園は共学化に伴い今後、設備の整備やコースの再編などを行う予定で、2026年9月までに募集要項をまとめることにしています。

また、ノートルダム清心女子大学については共学に移行するかどうか検討中ということです。