スポーツクライミング・ボルダー日本代表に、香川県で初めて選ばれたのが１９歳の末澤結衣選手です。末澤選手の強さや、見据える夢を取材しました。

（スポーツクライミング・ボルダー日本代表　末澤結衣選手）
「世界で有名になりたいですし、みんなに楽しさも知ってもらいたいなっていうのはあります」

こう語るのは、スポーツクライミング・ボルダー日本代表に選ばれた末澤結衣選手です。２月、国内最高峰のジャパンカップで１０位に入り、この競技では香川県で初めて日本代表に選出されました。

（末澤結衣選手）
「小学校の時から目標にもしていた、日本代表になるっていうのを。めっちゃうれしいです」

ボルダーは、高さ約５メートルの壁に設けられた４つの課題を登る競技で、制限時間内にどれだけ少ないトライ回数でクリアできるかを競います。パワーや柔軟性、バランスだけでなく、大会によって課題が異なるというのがこの競技の難しさです。

小学２年で競技を始めた末澤選手。高松工芸高校在学時には、２年連続で国民体育大会に出場。幼い頃から動物が大好きで、現在は高松市の穴吹動物看護カレッジに通いながら競技を続けています。

（末澤結衣選手）
「初めて見る課題で（制限時間）５分間しかないっていう中で、頭の中で“どうやって登ろう”って考えて登るのは難しいですね。クライミングでの練習は週４でやっていて、平日は学校終わってから夜の１１時までやっています」

ボルダー歴２０年のボルダリングジム・ＳＴＡＮＣＥ（スタンス）の西尾有生代表（３１）は長年、見てきた末澤選手に大きな期待を寄せています。

（ボルダリングジム　ＳＴＡＮＣＥ　西尾有生代表）
「クライミングが好きすぎる、競技に対しての志向が前向きで、集中しているっていうメンタルの部分は日本でもトップクラス、僕が見る限り。香川県というまだまだクライミングが発展していない場所から個人的、香川的にもオリンピックは目指してほしい、オリンピックに出場してほしいと思います」

末澤選手は３月９日まで香港で行われたアジアカップに出場。初めての国際大会で３位に入りました。今後の活躍が楽しみです。

（末澤結衣選手）
「“うわ、３位取れた！”みたいな感じで、もっと上をまだ。次は優勝できるくらいに頑張りたいなって思います。初めて代表になったので、いろんなものを吸収しまくって、いろんな良い所と練習方法とかもいっぱい聞いて、プラスアルファで自分の考えたこともしながら、オリンピックも目指していきたいなって思います」