2025.03.07
【教えて!防災さん】第15回 岡山でも14万1000人を想定 誰でもなりうる「帰宅困難」そんな時は?
イオンモール岡山(岡山市北区)の館内放送「haremachiTV(ハレマチテレビ)」で放送している、備えの基本を学ぶ番組「教えて!防災さん」。番組を一緒に進めてくれるのはOHKの防災士、小林さんです。
(聞き手 ハレマチTVMC:川井満凧さん)
(OHK 小林宏典防災士)
「東日本大震災からこの3月で14年を迎えるにあたり、今回は南海トラフ巨大地震の話です。突然ですが川井さん。もしいま大きな地震に襲われたら、私たちがいる街なかはどうなると思いますか」
・・・オフィスも集まっていますし買い物客も大勢いるので、そうした人たちで混乱するかもしれませんね。
(小林宏典防災士)
「そうですよね。街なかは人口が密集していますから地震で公共交通機関がストップすれば皆さん帰れなくなってしまいますよね。そういう人たちを帰宅困難者と呼びます。そして南海トラフ巨大地震ではそうした帰宅困難者への対応も課題の一つとなっています」
Q:東日本大震災の時、東京で歩いて帰宅する人たちが道路にあふれかえっているニュースの映像を覚えています。南海トラフ巨大地震では岡山県でも同じ状況になるということですか?
(小林宏典防災士)
「東日本大震災では首都圏で515万人の帰宅困難者が出たといわれています。そして南海トラフ巨大地震でも岡山県内の帰宅困難者の想定があって、14万1000人といわれています」
Q:岡山県内で14万1000人も帰宅困難になるんですか?
(小林宏典防災士)
「そうなんです。内訳をみますと最も多いのが岡山市の7万2000人、続いて倉敷市の3万人となっています。岡山市と倉敷市で7割以上を占めています」
・・・なるほど都市部に集中しているんですね。でも心配だから家に早く帰りたいとか怖いからその場を離れたいという心理が働くのもわかります。
(小林宏典防災士)
「しかし大勢の人が一斉に移動すると生じるリスクもあります。ここでは主に3つを紹介します。まず混雑で群集による転倒事故を引き起こすリスク。続いて火災や建物の倒壊にあうリスク。そして道路をふざぐわけですから救急活動や消防活動の妨げになるリスクです」
Q:一斉に移動すると二次災害のリスクがあったり救急活動の障害にもなったりするんですね。いったい私たちはどう行動すればいいんでしょうか?
(小林宏典防災士)
「冷静な行動が重要ですので、原則は「慌てて移動を始めない」ことです。混乱が収まるまで職場や外出先で待機するようにしましょう」
・・・慌てて移動しないことが重要なんですね。職場ですととどまりやすいと思いますが外出先にいる場合はどこに滞在すればいいのか分かりませんよね。
(小林宏典防災士)
「そういう時のために例えば岡山市では混乱が収まるまでの一時待機場所を確保しています。岡山駅周辺ですとハレマチスタジオがあるイオンモール岡山をはじめ岡山コンベンションセンターやホテルグランヴィア岡山などが指定されていまして、岡山市のホームページに施設が掲載されています。
・・・一時待機場所が確保されているんですね。外出先でそういう施設があるのか、あらかじめチェックしておくと安心ですね。
(小林宏典防災士)
「はい。それも大事な備えの一つです。外出先周辺の一時滞在場所や避難場所を知っていれば冷静に対処できると思いますのでハザードマップでぜひ確認してみてください」
・・・分かりました。誰でも帰宅困難者になる可能性がありますからこれを機に避難場所などの確認をお願いします。
(聞き手 ハレマチTVMC:川井満凧さん)
(OHK 小林宏典防災士)
「東日本大震災からこの3月で14年を迎えるにあたり、今回は南海トラフ巨大地震の話です。突然ですが川井さん。もしいま大きな地震に襲われたら、私たちがいる街なかはどうなると思いますか」
・・・オフィスも集まっていますし買い物客も大勢いるので、そうした人たちで混乱するかもしれませんね。
(小林宏典防災士)
「そうですよね。街なかは人口が密集していますから地震で公共交通機関がストップすれば皆さん帰れなくなってしまいますよね。そういう人たちを帰宅困難者と呼びます。そして南海トラフ巨大地震ではそうした帰宅困難者への対応も課題の一つとなっています」
Q:東日本大震災の時、東京で歩いて帰宅する人たちが道路にあふれかえっているニュースの映像を覚えています。南海トラフ巨大地震では岡山県でも同じ状況になるということですか?
(小林宏典防災士)
「東日本大震災では首都圏で515万人の帰宅困難者が出たといわれています。そして南海トラフ巨大地震でも岡山県内の帰宅困難者の想定があって、14万1000人といわれています」
Q:岡山県内で14万1000人も帰宅困難になるんですか?
(小林宏典防災士)
「そうなんです。内訳をみますと最も多いのが岡山市の7万2000人、続いて倉敷市の3万人となっています。岡山市と倉敷市で7割以上を占めています」
・・・なるほど都市部に集中しているんですね。でも心配だから家に早く帰りたいとか怖いからその場を離れたいという心理が働くのもわかります。
(小林宏典防災士)
「しかし大勢の人が一斉に移動すると生じるリスクもあります。ここでは主に3つを紹介します。まず混雑で群集による転倒事故を引き起こすリスク。続いて火災や建物の倒壊にあうリスク。そして道路をふざぐわけですから救急活動や消防活動の妨げになるリスクです」
Q:一斉に移動すると二次災害のリスクがあったり救急活動の障害にもなったりするんですね。いったい私たちはどう行動すればいいんでしょうか?
(小林宏典防災士)
「冷静な行動が重要ですので、原則は「慌てて移動を始めない」ことです。混乱が収まるまで職場や外出先で待機するようにしましょう」
・・・慌てて移動しないことが重要なんですね。職場ですととどまりやすいと思いますが外出先にいる場合はどこに滞在すればいいのか分かりませんよね。
(小林宏典防災士)
「そういう時のために例えば岡山市では混乱が収まるまでの一時待機場所を確保しています。岡山駅周辺ですとハレマチスタジオがあるイオンモール岡山をはじめ岡山コンベンションセンターやホテルグランヴィア岡山などが指定されていまして、岡山市のホームページに施設が掲載されています。
・・・一時待機場所が確保されているんですね。外出先でそういう施設があるのか、あらかじめチェックしておくと安心ですね。
(小林宏典防災士)
「はい。それも大事な備えの一つです。外出先周辺の一時滞在場所や避難場所を知っていれば冷静に対処できると思いますのでハザードマップでぜひ確認してみてください」
・・・分かりました。誰でも帰宅困難者になる可能性がありますからこれを機に避難場所などの確認をお願いします。