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2025.02.17

500年以上の歴史誇る奇祭…岡山市の西大寺会陽(はだかまつり)約1万人が勇壮な宝木争奪戦【岡山】

日本三大奇祭の一つとして知られる裸祭り「西大寺会陽」が2月15日夜、岡山市で開かれました。福を求め「宝木」の争奪戦に参加したのは約1万人。観客は約3万人に上りました。

(中西源太記者)
「続々と締め込み姿の男たちが集まってきました。男と男の裸のぶつかりあいがまもなく始まります。」

500年以上の伝統を持ち、国の重要無形民俗文化財に指定されるこの祭り。西大寺観音院の境内では、裸衆が、冷たい水で心身を清めてかけ声を響かせました。

(参加する男性4人)
「全力で(宝木を)取る」
「宝木ばっちり取ってやる」
「寒くない。裸最高」
「珍しい祭りだと思う。500年の歴史と聞いているがこれからも続いてほしい」

そして約1万人の裸衆が蒸気を上げながらひしめき合う中…。

ー宝木投下ー

午後10時に福をもたらすとされる「宝木」が投げ込まれると、裸衆は地鳴りのような声とともに、体を押し付けて奪い合いました。

観光面からも注目される祭りを見ようと、国の内外から訪れた観客は約3万人に上りました。

(観客)
「大阪から来た。すごい。来年は参加しようと思う。ジョギングして1年間(体を)鍛える」

「宝木」投下から約1時間。獲得したのは、岡山市東区の建設業、仲村大志さんらのグループで、2025年の福男となりました。

(福男 仲村大志さん)
「10代からずっと出ていたが(宝木に)触れることすらできなかった。今回は触れた瞬間うれしくどうしても手におさめたい一心だった」

さらに30分後、岡山市東区の公務員、中野将史さんらのグループも「宝木」を獲得し福男となりました。

(福男 中野将史さん)
「子どもの頃から会陽に出ていた。宝木を授かるという夢がかない良かった。諦めずにやろうという気持ちが実った」

会陽が終わると、備前平野には春が訪れるとされています。