2025.02.08
【教えて!防災さん】第14回 巨大地震を自分事に…過去から学ぼう「岡山県の地震被害」
イオンモール岡山(岡山市北区)の館内放送「haremachiTV(ハレマチテレビ)」で、備えの基本を学ぶ番組「教えて!防災さん」。番組を一緒に進めてくれるのはOHKの防災士、小林さんです。
(聞き手 ハレマチTVMC:堤容子さん)
(OHK・小林宏典防災士)
「今回は地震の話です。というのも1月、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率が「70~80%」から「80%程度」に引き上げられました。確率だけでは切迫感が伝わりにくいと思います。そこで今回は岡山県で過去被害が大きかった地震3つを紹介しますので、地震を自分事として感じていただければと思います」
・・・過去の地震を知ることで備えにつなげてもらおうということですね。では早速、順番にお願いします。
(小林宏典防災士)
「はい。まずは2016年10月の「鳥取県中部の地震」です。堤さんは覚えていますか?
・・・9年前になるんですね。震源は鳥取県中部でマグニチュードは6.6。倉吉市で震度6弱を観測しましたね。
(小林宏典防災士)
「岡山県内では真庭市と鏡野町で震度5強を観測しました。午後2時過ぎの発生でしたが、私は当時、報道部でニュースを担当していて地震を伝える緊急放送をしたほか、ニュースでは現地から中継をしたのを覚えています」
・・・震度が大きかった真庭市と鏡野町ではどんな被害状況だったんですか?
(小林宏典防災士)
「はい。建物の壁が崩れたり、店舗の看板が壊れたりしていました。重軽傷者3人が出たほか建物の損壊が38棟ありました。震度5強の揺れの怖さをまざまざと感じました」
・・・岡山県も震度5強の揺れが決して例外ではないということですね。続いてお願いします。
(小林宏典防災士)
「続いては2000年10月の鳥取県西部地震です。また鳥取県の地震ですが、こちらの震源は米子市で、岡山県内では新見市などで震度5強を観測したほか県南部でも震度4を観測しました。私はその時、倉敷市内のビルの5階にいたのですがものすごく揺れたのを覚えています」
・・・岡山県内の被害は重軽傷者18人、住宅の全半壊が合わせて38棟。一部損壊の住宅は943棟と大きな被害がでたんですね。
(小林宏典防災士)
「マグニチュード7.3と地震の規模が大きかったので揺れや被害も広範囲に及びました。原因は未知の活断層だといわれて、日本のどこにいても地震は起きるということを示している地震だったと言えます」
・・・過去に起きたことがない場所でも地震が起きうるということなんですね、分かりました。では3つ目をお願いします。
(小林宏典防災士)
「はい。最後は南海トラフの地震となります。1946年の昭和南海地震です。震源は和歌山県沖の南海トラフ領域で岡山の震度は4だったといわれています。特に岡山県南部で大きな被害が出ました。死者52人、負傷者157人。全壊した建物が1200棟、半壊が2346棟。液状化現象や津波も観測されています」
・・・3つの地震についてみてきましたが、岡山県内の北部と南部、どちらでも大きな被害があったんですね。
(小林宏典防災士)
「地震は同じ場所で繰り返し発生するという特徴があります。しかし何年置きに発生するは予測できません。私たちができることは過去の地震から学び、再び起きるものとして次の地震に備えることです。岡山県でも大きな地震と決して無縁ではありません」
・・・分かりました。南海トラフ巨大地震の発生確率が引き上げられました。ぜひこれをきっかけに改めて地震への備えをお願いします。
(聞き手 ハレマチTVMC:堤容子さん)
(OHK・小林宏典防災士)
「今回は地震の話です。というのも1月、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率が「70~80%」から「80%程度」に引き上げられました。確率だけでは切迫感が伝わりにくいと思います。そこで今回は岡山県で過去被害が大きかった地震3つを紹介しますので、地震を自分事として感じていただければと思います」
・・・過去の地震を知ることで備えにつなげてもらおうということですね。では早速、順番にお願いします。
(小林宏典防災士)
「はい。まずは2016年10月の「鳥取県中部の地震」です。堤さんは覚えていますか?
・・・9年前になるんですね。震源は鳥取県中部でマグニチュードは6.6。倉吉市で震度6弱を観測しましたね。
(小林宏典防災士)
「岡山県内では真庭市と鏡野町で震度5強を観測しました。午後2時過ぎの発生でしたが、私は当時、報道部でニュースを担当していて地震を伝える緊急放送をしたほか、ニュースでは現地から中継をしたのを覚えています」
・・・震度が大きかった真庭市と鏡野町ではどんな被害状況だったんですか?
(小林宏典防災士)
「はい。建物の壁が崩れたり、店舗の看板が壊れたりしていました。重軽傷者3人が出たほか建物の損壊が38棟ありました。震度5強の揺れの怖さをまざまざと感じました」
・・・岡山県も震度5強の揺れが決して例外ではないということですね。続いてお願いします。
(小林宏典防災士)
「続いては2000年10月の鳥取県西部地震です。また鳥取県の地震ですが、こちらの震源は米子市で、岡山県内では新見市などで震度5強を観測したほか県南部でも震度4を観測しました。私はその時、倉敷市内のビルの5階にいたのですがものすごく揺れたのを覚えています」
・・・岡山県内の被害は重軽傷者18人、住宅の全半壊が合わせて38棟。一部損壊の住宅は943棟と大きな被害がでたんですね。
(小林宏典防災士)
「マグニチュード7.3と地震の規模が大きかったので揺れや被害も広範囲に及びました。原因は未知の活断層だといわれて、日本のどこにいても地震は起きるということを示している地震だったと言えます」
・・・過去に起きたことがない場所でも地震が起きうるということなんですね、分かりました。では3つ目をお願いします。
(小林宏典防災士)
「はい。最後は南海トラフの地震となります。1946年の昭和南海地震です。震源は和歌山県沖の南海トラフ領域で岡山の震度は4だったといわれています。特に岡山県南部で大きな被害が出ました。死者52人、負傷者157人。全壊した建物が1200棟、半壊が2346棟。液状化現象や津波も観測されています」
・・・3つの地震についてみてきましたが、岡山県内の北部と南部、どちらでも大きな被害があったんですね。
(小林宏典防災士)
「地震は同じ場所で繰り返し発生するという特徴があります。しかし何年置きに発生するは予測できません。私たちができることは過去の地震から学び、再び起きるものとして次の地震に備えることです。岡山県でも大きな地震と決して無縁ではありません」
・・・分かりました。南海トラフ巨大地震の発生確率が引き上げられました。ぜひこれをきっかけに改めて地震への備えをお願いします。