OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
【阪神・淡路大震災30年】兵庫・西宮市で被災…小豆島の僧侶が犠牲者の冥福祈る法要【香川】

2025.01.17

【阪神・淡路大震災30年】兵庫・西宮市で被災…小豆島の僧侶が犠牲者の冥福祈る法要【香川】

阪神・淡路大震災から1月17日で30年の節目です。香川県小豆島町の寺では犠牲者の冥福を祈る法要が営まれました。法要を行ったのは震災を経験した僧侶。その胸に宿る思いとは…。

(西之瀧龍水寺 小林龍應さん)
「今ここに大震災30周年にあたり、追悼、追善の法要を営む」

午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生した時間に合わせて営まれた法要。小豆島霊場第42番札所の西之瀧龍水寺です。

(参列者)
「日常、平常がいかに大事かを学んだので、きょう1日あることをありがたく思いながら拝んだ」

法要を行った僧侶の小林龍應さん、当時、住んでいた兵庫県西宮市で被災しました。大震災から30年…。当時の自分に防災についての知識がもっとあれば救えた命があったかもしれない…。今なお、記憶は風化していません。

(西之瀧龍水寺 小林龍應さん)
「学ぶところがたくさんあった。一つ一つ改めて教訓として、尊い犠牲によって教えられることを新たにして、犠牲者を少なくしていく」

30年の年月は小林さんの追悼への思いに変化をもたらしました。

(西之瀧龍水寺 小林龍應さん)
「だんだんと追悼というのは亡くなった人の冥福を祈る。合わせて残された人の方が精神的にダメージを受けていると思うので、その人たちが新たな一歩を踏み出せるようなそういう機会になるのかなと思うようになった」

それでも小林さんが思うのは震災の記憶を後世に伝え続けること。そして今後、やってくるであろう巨大地震への備えと心構えです。

(西之瀧龍水寺 小林龍應さん)
「備えも大事だが、必ず大震災が起こる国なので備えに加えて、それと闘う積極的な生き抜くという精神的なものを持っておくことが大事」