2025.01.17
【教えて!防災さん】第13回 阪神・淡路大震災30年を機に…「命を守る10分間の行動」を詳しく解説
イオンモール岡山(岡山市北区)の館内放送「haremachiTV(ハレマチテレビ)」で、備えの基本を学ぶ番組「教えて!防災さん」。番組を一緒に進めてくれるのはOHKの防災士、小林さんです。
(聞き手 ハレマチTVMC:堤容子さん)
(OHK・小林宏典防災士)
「よろしくお願いします。2025年1月17日で阪神淡路大震災から30年を迎えます。阪神淡路大震災では建物が倒れたりライフラインが長期間にわたって途絶えたり、火災が複数個所で同時に発生したりしました。
今回は阪神淡路大震災の教訓を踏まえて、地震が発生した時に命を守るための「10分間の行動」について詳しく解説したいと思います」
Q:今週は宮崎でも大きな地震がありました。改めて地震はいつ起きるか分からないと思ったんですが、「10分間」というのはどうしてなんですか?
(小林宏典防災士)
「地震発生から10分間は、命の危険性が高い局面です。余震があるかもしれませんし、火災が起きるかもしれません。状況が刻々と変化していく時間帯です。そこで時間の経過に沿って冷静に適切な行動をすることでリスクを回避するのが狙いです」
Q:発生から10分間の適切な行動、気になります。詳しくお願いします。
(小林宏典防災士)
「はい。その対応を表にしてみましたのでご覧ください。10分間を「命を守る時間帯」と「二次災害を防ぐ時間帯」の2つに分けました。
Q:なるほど。最初に命を守って、そのあと二次災害を防ぐという時間の流れですね。
(小林宏典防災士)
「はい。ぐらっと揺れてから10分までの行動となります。
まず、発生から2分間は「命を守る時間帯」です。2分というのは地震の揺れが収まるまでと思ってください。この時間帯はとにかく命を守ることが最優先です。堤さんは大きな地震が起きたらどうしますか?」
・・・テーブルの下にもぐったり、落ちてくるものから頭を守ったりします。
(小林宏典防災士)
「そうですよね。そのほかにも室内では倒れてきそうな家具や割れる恐れがある窓ガラスから離れて室内の安全で丈夫な場所で身を守ることに努めましょう。この2分間がとても大事です。
・・・次は揺れが収まったあと、2分から5分までの間は「二次災害を防ぐ時間帯」ですね。
(小林宏典防災士)
「はい。この時にして欲しい行動は2つ。火の始末と出口の確保です。火の始末は火災を防ぐため、そして出口の確保は余震に備えて避難経路を確保するのが狙いです」
・・・火の始末は揺れたらすぐと思ってしまいますが、このタイミングなんですね。そして避難経路の確保、これはなぜですか。
(小林宏典防災士)
「はい。地震発生直後は続けて地震が起きる可能性があります。余震で状況を悪化させないように出口がふさがれる前に逃げ道を確保しておく必要があります」
Q:命を守ったあとは逃げ道を確保する、分かりました。では残りの5分間は何に使いますか。
(小林宏典防災士)
「発生から5分も経つと周囲の状況が分かり少し落ち着いてきます。ここで安全性がさらに高くなる行動に移りましょう。つまり「避難の準備」です。特に沿岸部にお住まいでしたら津波の恐れがありますからすぐに高い所へ避難しましょう」
・・・自分の住んでいる地域のリスクにも関係しますね。こうしてみると最初の10分間の行動というのは大切なんですね。
(小林宏典防災士)
「はい。こうした備えは阪神淡路大震災の教訓でもありますし、私たちが次に警戒しないといけないのは南海トラフ巨大地震です。政府の地震調査委員会は1月15日、今後30年以内の発生確率を80%程度に引き上げました。いざというときに慌てないために最初の10分間をしっかり意識できればリスクを回避できる可能性もアップすると思います。
・・・分かりました。
阪神淡路大震災から30年、その教訓を胸に、改めて地震への備えをお願いします。
(聞き手 ハレマチTVMC:堤容子さん)
(OHK・小林宏典防災士)
「よろしくお願いします。2025年1月17日で阪神淡路大震災から30年を迎えます。阪神淡路大震災では建物が倒れたりライフラインが長期間にわたって途絶えたり、火災が複数個所で同時に発生したりしました。
今回は阪神淡路大震災の教訓を踏まえて、地震が発生した時に命を守るための「10分間の行動」について詳しく解説したいと思います」
Q:今週は宮崎でも大きな地震がありました。改めて地震はいつ起きるか分からないと思ったんですが、「10分間」というのはどうしてなんですか?
(小林宏典防災士)
「地震発生から10分間は、命の危険性が高い局面です。余震があるかもしれませんし、火災が起きるかもしれません。状況が刻々と変化していく時間帯です。そこで時間の経過に沿って冷静に適切な行動をすることでリスクを回避するのが狙いです」
Q:発生から10分間の適切な行動、気になります。詳しくお願いします。
(小林宏典防災士)
「はい。その対応を表にしてみましたのでご覧ください。10分間を「命を守る時間帯」と「二次災害を防ぐ時間帯」の2つに分けました。
Q:なるほど。最初に命を守って、そのあと二次災害を防ぐという時間の流れですね。
(小林宏典防災士)
「はい。ぐらっと揺れてから10分までの行動となります。
まず、発生から2分間は「命を守る時間帯」です。2分というのは地震の揺れが収まるまでと思ってください。この時間帯はとにかく命を守ることが最優先です。堤さんは大きな地震が起きたらどうしますか?」
・・・テーブルの下にもぐったり、落ちてくるものから頭を守ったりします。
(小林宏典防災士)
「そうですよね。そのほかにも室内では倒れてきそうな家具や割れる恐れがある窓ガラスから離れて室内の安全で丈夫な場所で身を守ることに努めましょう。この2分間がとても大事です。
・・・次は揺れが収まったあと、2分から5分までの間は「二次災害を防ぐ時間帯」ですね。
(小林宏典防災士)
「はい。この時にして欲しい行動は2つ。火の始末と出口の確保です。火の始末は火災を防ぐため、そして出口の確保は余震に備えて避難経路を確保するのが狙いです」
・・・火の始末は揺れたらすぐと思ってしまいますが、このタイミングなんですね。そして避難経路の確保、これはなぜですか。
(小林宏典防災士)
「はい。地震発生直後は続けて地震が起きる可能性があります。余震で状況を悪化させないように出口がふさがれる前に逃げ道を確保しておく必要があります」
Q:命を守ったあとは逃げ道を確保する、分かりました。では残りの5分間は何に使いますか。
(小林宏典防災士)
「発生から5分も経つと周囲の状況が分かり少し落ち着いてきます。ここで安全性がさらに高くなる行動に移りましょう。つまり「避難の準備」です。特に沿岸部にお住まいでしたら津波の恐れがありますからすぐに高い所へ避難しましょう」
・・・自分の住んでいる地域のリスクにも関係しますね。こうしてみると最初の10分間の行動というのは大切なんですね。
(小林宏典防災士)
「はい。こうした備えは阪神淡路大震災の教訓でもありますし、私たちが次に警戒しないといけないのは南海トラフ巨大地震です。政府の地震調査委員会は1月15日、今後30年以内の発生確率を80%程度に引き上げました。いざというときに慌てないために最初の10分間をしっかり意識できればリスクを回避できる可能性もアップすると思います。
・・・分かりました。
阪神淡路大震災から30年、その教訓を胸に、改めて地震への備えをお願いします。