
2025.01.14
冬場は火の勢いを増す空気の「乾燥」に注意!住宅火災で命を落とさないために…【シンソウ 岡山・香川】
独自取材でニュースを深堀りする「シンソウ」です。岡山・香川で多発する、犠牲者を伴う住宅火災、空気が乾燥し燃え広がる速さが数倍に膨れ上がる冬場の火災の注意点を取材しました。
■視聴者提供映像
暗闇に立ちのぼる炎、住宅の屋根を突き破り激しく燃えています。
(長尾龍希アナウンサー)
「(岡山市東区・1月8日)火事があった現場です。建物の2階部分は骨組みだけが残っている状態です。消防によると現場到着時には建物のほぼすべてを炎が覆っていたということで、火の勢いがかなり強かったことがわかります」
岡山・香川で多発する住宅火災。大晦日以降では8件の住宅火災で、9人が死亡しています。空気が乾燥する冬場。燃え広がる速さは夏場と比べ3倍に膨れ上がると言われます。
(近所に住む人は…)
「大きい「バン」という音が聞こえて、外に出たら火が出ていて、すぐに119番通報をしたが見る見るうちに全部燃えてしまった」
■札幌市消防局が行った実験の映像
冬場と夏場の湿度を再現し、枯草を燃やしています。湿度の高い夏場では火は燃え広がらずに消えますが、乾燥する冬場では火は勢いを増し、枯草が燃え散りました。
(岡山市消防局 繪面暢利消防司令補)
「1度ついた火が、空気が乾燥していて、火がついた物自体も乾燥していれば燃え広がるスピードが速くなる。風が強くなると酸素がたくさん供給され、スピードがより速くなる」
小さい火からでもすぐに燃え広がり、火災へとつながりやすい冬場。
2023年までの5年間、岡山市で発生した建物火災の件数は月別の平均で空気が乾燥し始める12月に突出し、2月まで多くなっています。
また、日本気象協会によりますと、岡山市の12月の降水量は統計史上初めて0ミリを記録。年明け以降もまとまった雨の日が少なく、空気の乾燥が続いていて、消防が強く注意を呼びかけています。
建物火災の火元となりやすいのが「たばこ」や「ストーブ」、「電気機器」です。
冬場はさらに暖房機器で室内が乾燥し、火が速くて消火が間に合わず、住民が犠牲となるケースが多いということです。
(岡山市消防局 繪面暢利消防司令補)
「火災の発生する要因は(乾燥以外にも)、ストーブやコンロなど火を使う製品に燃えやすい物が接触して火災になる。人為的な要因となるので、それぞれの人が注意して、火に燃えやすい物を近づけないように」
ほんのささいなことで火災が発生しやすいこの時期。今一度、対策を確認する必要があります。
■視聴者提供映像
暗闇に立ちのぼる炎、住宅の屋根を突き破り激しく燃えています。

「(岡山市東区・1月8日)火事があった現場です。建物の2階部分は骨組みだけが残っている状態です。消防によると現場到着時には建物のほぼすべてを炎が覆っていたということで、火の勢いがかなり強かったことがわかります」


「大きい「バン」という音が聞こえて、外に出たら火が出ていて、すぐに119番通報をしたが見る見るうちに全部燃えてしまった」

冬場と夏場の湿度を再現し、枯草を燃やしています。湿度の高い夏場では火は燃え広がらずに消えますが、乾燥する冬場では火は勢いを増し、枯草が燃え散りました。
(岡山市消防局 繪面暢利消防司令補)
「1度ついた火が、空気が乾燥していて、火がついた物自体も乾燥していれば燃え広がるスピードが速くなる。風が強くなると酸素がたくさん供給され、スピードがより速くなる」






「火災の発生する要因は(乾燥以外にも)、ストーブやコンロなど火を使う製品に燃えやすい物が接触して火災になる。人為的な要因となるので、それぞれの人が注意して、火に燃えやすい物を近づけないように」
ほんのささいなことで火災が発生しやすいこの時期。今一度、対策を確認する必要があります。