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罰則強化の認知度はどのくらい?「ながらスマホ・酒気帯び運転」罰則強化の背景【シンソウ 岡山・香川】

2024.11.05

罰則強化の認知度はどのくらい?「ながらスマホ・酒気帯び運転」罰則強化の背景【シンソウ 岡山・香川】

独自取材でニュースを深堀りする「シンソウ」です。11月から自転車に乗りながらスマートフォンを使う「ながらスマホ」と「酒気帯び運転」の罰則が強化されました。その背景に迫ります。

(警察官)
「スマホ・酒気帯び運転の罰則が強化になるんです」

この日、通勤・通学の自転車が多い岡山市北区の交差点で警察官が呼びかけたのは、11月から罰則が強化された自転車運転について。背景にあるのが、自転車による交通事故の増加です。

携帯電話の使用などを要因とした自転車事故件数は2018年までの5年間は329件だったのに対して、2023年までの5年間は507件と約55%増加。こうした自転車事故を減らそうと、11月1日に改正道路交通法が施行され、スマートフォンを使いながら自転車を運転する「ながらスマホ」と「酒気帯び運転」の罰則が強化されました。

OHKが罰則強化について「OHKアプリ」でアンケートを行ったところ、知っていると答えた人は約90%に上りました。

また、「ながら運転の自転車にぶつかりそうになったことがある」「法改正が遅いくらいだ」など幅広い年代から賛成の意見が寄せられました。

では、どのように罰則が強化されるのでしょうか。

これまでは5万円以下の罰金だった「ながらスマホ」は6カ月以下の懲役・または10万円以下の罰金に。飲酒運転については、これまで酒に酔った状態で運転する「酒酔い運転」が処罰の対象でしたが、11月からは基準以上のアルコールが体内にある状態の「酒気帯び運転」も対象となり、3年以下の懲役・または50万円以下の罰金が科されます。酒類・自転車を提供した人も罰則の対象になります。

岡山県警によりますと、飲酒が原因とみられる自転車事故で、2023年の1年間で4人、過去10年間では19人が亡くなっています。

飲酒運転の危険性を体感するため、酩酊状態を体験できる特殊なゴーグルをつけて線の上を歩いてみると。

(長尾龍希アナウンサー)
「これはとても自転車に乗れる状態ではありませんね」

(岡山県警交通企画課 山上邦生 自転車・小型モビリティ対策係)
「自転車は車両の仲間。車と同様にスマホや携帯のながら運転、酒気帯び運転など、法律に触れる行為になるので、絶対しないでほしい。」

これから忘年会シーズンを迎え、飲酒の機会も増えますが、自分だけは大丈夫という油断が大きな事故につながりかねません。改めて交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践が求められます。