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2023.05.24

「一人前になるために必要なこと」警察学校の授業体験で感じる新人警察官の使命感【岡山】

新人警察官が厳しい規律と寮生活の中で警察官としての基礎を学ぶ警察学校。その授業や生活をOHKの記者が体験しました。そこで感じたのは、若者たちが持つ高い使命感でした。

(奥原怜奈記者)
「岡山放送入社4年目、警察学校に入校体験したいと思います。1日頑張ります」

岡山県警察学校には、現在、初任科生67人が在籍しています。半年から10カ月の教育を受けて、警察官として必要な知識や技術を養います。

■1限目・警備実施
「1.2.3」
最初は警備をテーマにした授業。鉄板が入った重さ約5キロの防護服に着替え、約6キロの楯を持ってグラウンドを走ります。

■ランニングの様子
(奥原怜奈記者)
「もう腕も足もパンパンで離脱になりまして。疲れました。まだ警察官は走っています」

約1時間、初任科生の大きな掛け声が途絶えることはありませんでした。

(初任科生 大久保音々巡査)
「やったあとはきついと思うが、警察官になるために必要なことだと思うので、もっと頑張っていかないといけない」

■2限目・鑑識
(教官)「鑑識活動は任意。相手の同意がなければ鑑識活動できない」

次の授業は、事件や事故の現場から証拠を集める鑑識活動です。はけと粉末を使って瓶に残された指紋を採取します。

■採取の様子など

■昼食・準備
2023年4月に入校した山根佳丈巡査(18)です。入校式から1ヵ月あまり、その顔つきは精悍さを増したように見えました。

(今年4月に入校 初任科生 山根佳丈巡査)
「厳しい訓練もあるが、一人前の警察官になるために必要なことがすべて詰まっているのでとても充実した生活。自分がいることによって誰か1人でも警察官がいてくれて良かったと思ってもらえるような警察官になりたい」

■3限目・逮捕術
午後は逮捕術の授業。胴着に着替えて、受け身をとったり、投げられたり…犯人を取り押さえるための技術を学びました。

(岡山県警察学校 板野紀之教官)
「これほど同期生と手を取り合って、汗を流して1つ1つの壁を乗り越えていける、心を燃やせる場所はほかにはないと考えている。警察官を志すという気持ちがある人はぜひ警察学校の門をたたいてほしい」

新人警察官たちが高い誇りと使命感を胸に日々学び、訓練に励んでいることを強く実感した1日になりました。