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北海道では死亡事故も…人里近くに出没する「ツキノワグマ」に注意! 出くわさないためには?【岡山】

2023.05.23

北海道では死亡事故も…人里近くに出没する「ツキノワグマ」に注意! 出くわさないためには?【岡山】

この時期、活動が活発化するクマのニュースです。5月、北海道ではクマに襲われた男性が死亡しました。岡山県内でも人里近くに出没するケースが年々増えていて、注意が必要です。

防獣ネットをよじ登り山へと入っていく1頭のツキノワグマ。5月11日、岡山県北東部の道路で撮影された映像です。冬眠から目覚めたクマと出くわすケースがあり、注意が必要な春から夏の時期。5月、北海道では釣りをしていた男性がヒグマに襲われ、死亡する事故が発生しました。

特に、6月から7月にかけてはクマの交尾期にあたるため活動が活発化したり、親から独立したばかりのクマの単独行動も増えたりして、出没件数が多くなるのです。

(岡山県環境文化部自然環境課 近藤利信課長)
「登山など山へ入る機会、田んぼの準備などで山林近くの農地に行くこともある。人間の活動と(クマの活動が)ぶつかる場面が増えるので目撃情報も増えている」

岡山、鳥取、兵庫の山間部に生息しているツキノワグマは約600頭から1200頭と推測され、人里近くに出没し捕獲されるケースは年々、増加傾向にあります。

2023年に入り、岡山県ではすでに9件の出没情報があり、被害を防ぐための対策が重要となっています。

(岡山県環境文化部自然環境課 近藤利信課長)
「日の入、日の出の時間帯はクマが採食活動をするといわれているので、その時間帯はできれば山や田んぼに行くのを避けてもらえれば出くわす場面を抑えられる」

ツキノワグマは環境省のレッドリストで「絶滅の恐れのある地域個体群」として位置づけられていて、県は人的被害を防ぎながらクマの個体数を管理していきたいとしています。