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2023.04.21

ご祝儀相場で1キロ7万円 高松市の市場で瀬戸内の春の味覚「サワラ」の初競り【香川】

春の味覚の話題です。瀬戸内に春を告げる魚、「サワラ」の漁が今年も解禁され、4月21日朝、高松市で初競りが行われました。落札価格は過去最高の1キロ7万円でした。

夜が明け始めた午前5時半頃。競り人の威勢のいい掛け声を合図に、サワラの初競りが始まりました。香川県では、4月20日、サワラ漁が解禁。市場には、朝水揚げされたばかりのサワラがずらりと並びました。

2023年は、春先の水温が高く、サワラが瀬戸内海に入ってくる時期が早まったことから、漁獲量が増え、22年の1.6倍となる約3400匹が取引されたということです。今回、最も高い値段が付いたのは、2022年より3万円高い1キロ7万円で、地元のスーパーが競り落としました。

(新鮮市場きむら・木村宏雄社長)
「競り落とせて非常にうれしい。市場の方も喜んでくれているし、一番に漁師がすごく喜んでくれている。『また頑張って沖に行かないかんな』と言っているので、そうしてくれたらこちらも助かる」

サワラは、漢字で魚へんに「春」と書く通り、春が旬で、この時期は、3キロから4キロと比較的大きいサワラが取れるということです。4月21日の落札価格はご祝儀相場で今後の販売価格は例年並みになりそうだということです。

(香川県魚市場鮮魚部・柴野将海部長)
「量も増えてコロナも落ち着いてきたので、活気ある競りができたと思う。讃岐の人はサワラを待っているので、おいしいサワラを食べてもらいたい」

春のサワラ漁は5月いっぱいまで行われ、県内のスーパーなどに出荷されます。