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2023.04.06

【続報】”マイナカード取得で給食費無料” 備前市・吉村市長が方針撤回表明…市民の受け止めは?【岡山】

マイナンバーカードの取得を小中学校の給食費無料などの条件とすることを決めていた備前市は4月5日、条件を撤回すると発表しました。市民からは戸惑いの声が上がっています。

(備前市・吉村武司市長)
「この度、備前市では給食費等の無償化事業についてマイナンバーの取得を要件としないよう制度を変更する」

吉村市長が記者会見を開き、マイナンバーカードの取得を条件に小中学校の給食費や保育園・こども園の保育料などを無料とする施策について、撤回すると発表しました。

方針転換の理由については、3月29日に国からコロナ対策の地方創生臨時交付金が約1億2000万円受けられることが分かり、給食費などの一律無料化に必要な財源を引き続き確保できるためとしています。

この問題を巡っては、カードの取得は任意として備前市の内外から5万を超える反対署名が提出されていましたが、3月23日の市議会でカードの取得を無料の条件とする関連の条例案が賛成多数で可決されていました。

(備前市・吉村武司市長)
「混乱を起こしているとは思わない。誠実に限られた財源で新しい政策を、議会を通じて当初予算を認めてもらった」

議会での可決から約2週間での方針転換に市民は…

(市民は…)
「何を信じたらいいか分からなくなる。コロコロ変わって。簡単に変えるなら最初から一律平等に無料にすればいい」
「(マイナカードを)持っているので、条件付きでも大丈夫と安心していたが、何があったんだろう。批判があったのかなと」
「もう少し丁寧に、みなさんの意見を聞いてやってほしい」

(戸田奈沙記者)
「可決からわずか13日での条件の撤回。長時間に渡った議会での議論、決定に振り回される市民の声を市長は本気で受け止められるのか。市民目線での説明が求められる」