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「これだけの捏造は前代未聞」岡山大学教授の論文で不正発覚 がん新治療の研究で【岡山】

2023.03.24

「これだけの捏造は前代未聞」岡山大学教授の論文で不正発覚 がん新治療の研究で【岡山】

岡山大学は24日、学術研究院の男性教授が論文をねつ造、改ざんしていたと発表しました。がんの新しい治療につながる研究が架空の実験結果で構成されていました。

(岡山大学・那須保友理事)
「113カ所にも及ぶようなねつ造は、明らかに前代未聞」

岡山大学によりますと、論文のねつ造・改ざんが明らかになったのは、岡山大学学術研究院医歯薬学域の神谷厚範教授(56)です。神谷教授が2019年に発表した、がんの新しい治療の可能性を示す内容の論文について、広い範囲が架空の実験結果で構成され、大量の不正行為が認定されたということです。

実験は、神谷教授が国立循環器病研究センターに在籍していた頃に行われ、同じ画像が、何回も使われていたり、使われたマウスの数が明らかに少ないなど岡山大学が113カ所のねつ造を確認しました。

神谷教授は、「画像の取り違えがあった」と主張し、不正については、否定しているということです。岡山大学は、速やかに厳正な処分を行うとしています。

また、岡山大学は現在、岡山商科大学法学部で教授を務める吉岡伸一名誉教授が、岡山大学在籍中に2つの論文で、他の研究者の論文を盗用していたと発表しました。