関東を中心に展開する老舗の高級スーパー・紀ノ国屋が、３月３日、岡山市に初出店しました。オープンと同時に駆け付けた多くの客…。そこにはスーパーの緻密な戦略がありました。

（紀ノ国屋　高橋一実副社長）
「サクラ（の商品）をこの季節だからもう少し面積取った方がいいんじゃない」

オープン前日の２日。商品の配置を調整するのは、紀ノ国屋の高橋一実副社長です。

（紀ノ国屋　高橋一実副社長）
「最後の最後まで、きょうは閉店時間まで（調節を）する。オープンは妥協できない」

岡山市北区の天満屋岡山店に出店する紀ノ国屋。１９１０年に東京・青山の果物商として始まり、ショッピングカートやレジを使った精算を日本で初めて導入するなど時代の先駆けとなる取り組みを打ち出し、スーパーマーケット界のパイオニアともいわれています。

（紀ノ国屋　高橋一実副社長）
「この冬とれたイチゴだけを使ったジャム。ここしかない、ほかの店で一切置かない」

肝入り商品は、岡山のイチゴやあたご梨を使った限定品のジャム。さらに、紀ノ国屋の人気商品、エコバッグは地元の名産シャインマスカットをイメージした新作を準備。岡山への思いを商品に込めオープンの時を待ちます。

【３日午前１０時オープン】
オープンと同時に出来た大行列。地元産ジャムのほかに、ロングセラーのカスタードプリンやトリュフを使った卵かけ醤油など、個性豊かな３６００種類の商品に店内は大賑わいです。

（客は）
「オープン記念の商品を買いに。（家族に）頼まれたので」
「楽しみにしていた、チラシを持ってきて。名前は知っているが岡山に出店してうれしくて来た」

高橋副社長が店頭に立つエコバック売り場も好調です。

（紀ノ国屋　高橋一実副社長）
「朝からたくさん来ていただいて反応がいい。紀ノ国屋をまず知って頂いて良さを知っていただいて、従業員がしっかり伝えていけばご利用いただけると思う」