OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2023.03.02

頭痛・めまい・イライラの原因にも…「朝晩の寒暖差」に要注意! 変化を少なくする工夫を【岡山・香川】

冬から春への季節の変わり目で、岡山市では朝晩の気温差が15度以上の日が続いています。そんな中、注意が必要なのがいわゆる「寒暖差疲労」。自分でできるセルフケアなどについて専門家に聞きました。

3月2日午前11時頃のJR岡山駅前では、上着を手に持って歩く人や、日差しのもと冷たいドリンクを飲んでいる人の姿が見られました。

(まちの人)
「上着を薄くしたら朝寒いし上着を悩む。(ドリンクは)ホットよりアイスかな」
「きょうはちょっとあったかい」
「昼間はめっちゃ暑いが朝と夜寒すぎて。(上着が)めっちゃ邪魔。天気どうなっているのか」

直近1週間の岡山市の気温を見ると、朝は氷点下の日が多い一方で、昼間は気温が上がり、1日まで3日連続で朝晩の気温差が15度を超えています。

こうした状況が体調に影響するケースがあると、専門家は指摘します。

(川崎医療福祉大学臨床心理学科 谷原弘之教授)
「寒さ暑さの寒暖差がとても大きくなっている。その中で体が無理をしてしまうことが起こって、近年言われているのは寒暖差疲労」

寒暖差疲労は、1日の最高気温と最低気温の差が7度以上あると起こりやすく、体温を調節する自律神経が過剰に働くことから内臓に負担がかかり、疲労がたまる仕組みです。頭痛やめまい、倦怠感のほか、イライラや不安などメンタル面の症状が出ることもあるといいます。

(川崎医療福祉大学臨床心理学科 谷原弘之教授)
「寒暖差疲労は、激しい温度の変化によって疲労が起こっているので、変化を少なくすることが大事になってくる」

対策としては、こまめな衣服の調節で寒暖差による体への負担を軽減する、38度から40度くらいのぬるめの湯につかり、身体を温める、疲労がたまりにくい体をつくるため、栄養バランスのとれた食事をすることなどが有効です。

気象台によりますと、この先も朝晩の気温差が大きい日が続く予想で、しばらくは体調の変化に注意が必要となりそうです。