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搬送時間で“命”を救う…救急救命士エコー検査研修会 吉備中央町特区事業で導入目指す【岡山】

2022.12.14

搬送時間で“命”を救う…救急救命士エコー検査研修会 吉備中央町特区事業で導入目指す【岡山】

現在は認められていない救急救命士によるエコー検査の研修会が12月13日夜、岡山市で開かれました。国の戦略特区、デジタル田園健康特区に指定された岡山県吉備中央町での導入を目指しています。

エコー検査の研修会は、岡山市の岡山大学病院が初めて開いたもので、岡山県吉備中央町から救急搬送の委託を受けている岡山市消防局などの救急救命士、28人が参加しました。

研修会では搬送される人の体の中に出血が無いかをエコーで判断するFAST(ファスト)と呼ばれる検査を岡大病院の医師がレクチャーしました。

現在は、救急救命士によるエコー検査は、法律で認められていませんが、吉備中央町には総合病院が無いため30分以上かけて岡山市内の病院に搬送するケースが多く、町は、患者の搬送時間を有効活用しようとデジタル田園健康特区の施策の中で救急救命士によるエコー検査の実現を目指しています。

(参加した救急救命士は…)
「普段使わない機材なので見慣れないところもあるが、治療につながる有用なものだと感じた」
「病院に搬送するまでに症状が悪化することがないように、しっかり観察と処置ができる救命士になりたい」

岡大病院は今後も研修会を開き、救急救命士のエコー検査の技術向上を目指したいとしています。