世代を超えて愛されるキャラクターのデザインを手掛けた人気イラストレーター、原田治さんの特別展が、岡山市で開かれています。

会場には、イラストレーターとして活躍し、２０１６年に亡くなった原田治さんが手掛けたイラストの原画や雑貨など約４００点が展示されています。

訪れた人たちを「かわいい」があふれた世界へと誘ってくれ、中でも注目は、イギリスで古くから伝承されてきた童話「マザーグース」をもとにして作られた「ＯＳＡＭＵＧＯＯＤＳ」と呼ばれるキャラクター商品です。

１９７０年代後半から１９９０年代にかけて当時の女子中高生を中心に爆発的な人気を博し、シンプルかつ愛らしいデザインはその後の日本の「かわいい」文化に大きな影響を与えています。

また会場には活躍のきっかけとなった１９７０年代の女性誌「アン・アン」の表紙イラストをはじめ、長年愛されているスナック菓子のイラストなども数多く展示されていて、幅広い世代の人が、原田さんが描く世界に魅了されていました。

（岡山シティミュージアム　学芸員　野崎友加里さん）
「普段見ることができない原田治さんのタッチの知れる絵なども展示されているので、存分に原田治さんのかわいい世界を楽しんでもらえたら」

特別展「原田治展『かわいいの発見』」は、岡山市北区の岡山シティミュージアムで１２月２５日まで開かれています。