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2022.10.26

岡山城の謎 “ちょっと変わった形”になった理由は? リニューアルのロゴにも採用【岡山・岡山市】

「令和の大改修」が進められていた岡山城は、2022年11月3日にリニューアルオープンします。岡山市内には、あちこちに岡山城のリニューアルを伝える“のぼり”が。この“のぼり”にデザインされた、“ちょっと変わった形”の謎に迫ります。
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■より“訪れやすく、歴史を感じる”城に

現在の岡山城天守閣は、1966年に鉄筋コンクリートで再現されたものです。2021年6月から大規模な改修工事に入り、耐震補強やバリアフリー化が進められました。城内の展示は、岡山市出身の歴史学者、磯田道史さんが監修し、「岡山ゆかりの歴史人物のドラマ」が感じられる展示になるといいます。

■珍しい形の天守台

この岡山城の天守閣が、“いびつな形”なのをご存じでしょうか。裏に回ると、1層目が突き出しているのがわかります。石造りの天守台は築城当時からのものですが、やはり同じような形をしています。この形を上から見ると、五角形、しかもいびつな「不等辺五角形」であることがわかります。
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■なぜ不思議な形に?

城の形は四角形を組み合わせたものがほとんど。五角形で、しかも左右非対称なのは全国でもまれです。なぜ“いびつな形の天守台”になったのでしょうか?岡山市観光振興課によると、「もともとの地形を生かした」のが理由のようです。「強固な地盤にあわせて天守台を造ったところ、このような形になったのでは?」という事です。ただはっきりとした理由はわかっていません。
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岡山城を象徴する、この「不等辺五角形」を採用したのが、岡山城リニューアルを告知するロゴのデザイン。中には、宇喜多、小早川、池田という歴代城主の家紋があしらわれています。

■城主の“香り”もよみがえる!?

岡山城リニューアルにちなんだ商品も登場しました。過去に“戦国武将の匂い袋“などを販売してきた岡山市北区の仏具店「三香堂」は、“岡山城主香”と名付けた線香を発売。歴代城主をイメージした香りで、初代城主・宇喜多秀家、2代城主・小早川秀秋、3代城主・池田忠継の3種類があります。ちなみに宇喜多秀家は“香木白檀の甘い香り”。
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「岡山市街の礎を築いた宇喜多親子を身近に感じてもらえたら」と三香堂の森脇亮介さん。
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■華やかにリニューアルを祝う

11月3日のリニューアル当日は、午前8時45分からオープニングセレモニーが行われ、6日まで武将隊の演武合戦や歴史トークなど、様々なイベントが予定されています。また、11月27日までプロジェクションマッピングが行われ、岡山城を美しく彩ります。
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