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2022.10.17

商店街にはなかった「点字ブロック」 賑わいの創出×視覚障害者にやさしく 社会実験始まる【岡山】

視覚障害者を安全に導く点字ブロックを商店街に設置するため、課題などを検証する社会実験が、10月17日から岡山市北区の表町商店街で始まりました。

黄色いテープは、点字ブロックが設置される場所。緑のテープは、視覚障害者が歩くのに必要なスペースを示しています。

岡山市北区の中之町と下之町商店街の約360メートルに点字ブロックの設置場所を示し、安全性や課題を検証する岡山市の社会実験です。

(視覚障害者は)
「今までなかったから苦労していた。ありがたい」
「点字ブロックがあるのとないのでは歩き方が歩幅も違うし気持ちが一番違う」

点字ブロックは、視覚障害者が安全に歩行するために欠かせないもので、55年前、岡山市に世界で初めて設置されました。岡山盲学校の元教頭で全盲の竹内昌彦さんが立ち上げた認定NPO法人「ヒカリカナタ基金」が、約2年前から、商店街に点字ブロックを設置してほしいと働きかけていました。

(ヒカリカナタ基金 中川美登里理事)
「点字ブロックという字を見ただけでも本当にうれしい。表町の中央に一直線に黄色い点字ブロックが新市民会館から上之町(商店街の入り口)まで一直線に設置してもらえたらいい」

(岡山市道路計画課 深井真介課長)
「商店街なのでにぎわいの創出は非常に大事。そういった中でも視覚障害者も歩いて楽しめるようなそういった商店街になれば」

社会実験は11月13日まで行われ、市は、結果を検証した上で、2023年度の点字ブロック設置を目指したいとしています。