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2022.10.07

「進む方向がわからなくなる」盲学校生徒の弁論大会 点字ブロックの大事さを訴え【岡山】

盲学校に通う生徒たちが、日頃の思いや考えを述べる弁論大会の全国大会が、7日岡山市で開かれ、弁士たちが熱弁をふるいました。

(弁士)
「友人の存在は、いつも暗闇の 絶望の淵にいた私を照らす一片の光のようだった」

3年ぶりに対面で開かれた全国大会には、7つの地域の予選を通過した9人が出場し、それぞれのテーマで熱弁をふるいました。

(中国・四国地区代表/林 健太さん(13))
「僕が歩いていると点字ブロック上に 車が止まっていた。僕は車に気付かず白杖(はくじょう)が軽く車のリアバンパーに当たってしまった。点字ブロックの上に障害物があると僕たちはそれをよけようとして、自分が進む方向が分からなくなることがある。点字ブロックは僕たち視覚障害者にとって大事なものだと知ってほしい」

中国・四国地区代表の林健太さんは、中学部になって初めて1人で登下校した時のエピソードを交え、多くの人の優しさに触れた思いを伝えました。

(中国・四国地区代表/林 健太さん(13))
「バスに乗るとここ空いているよと教えてくれる。結局世の中には優しい人の方が多いのではないかと思う」

点字ブロック発祥の地、岡山市で全国大会が開かれるのは9年ぶりで、主催者は、大会を通して視覚障害者への理解を深めてもらえればとしています。