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2022.10.06

「親指以外の指は離脱…」などの記述 全国初ハンセン病入所者の解剖録公開【岡山・瀬戸内市】

瀬戸内市の国立ハンセン病療養所、長島愛生園に残されている入所者の解剖録の一部が、全国で初めて、10月7日から一般公開されることになりました。

やせた男性。手足に重い奇形があり、親指以外の指は離脱していると記されています。

一般公開されるのは、1941年に55歳で亡くなった長島愛生園の入所者、木村仙太郎さんの解剖録です。死因は結核で、亡くなった時の臓器の状態なども記録されています。

(仙太郎さんの遺族 木村真三さん)
「先祖にハンセン病患者がいることを知るのはずいぶん後になってから。声を上げられず暮らしている人もいるのではないか、そういったことを知る材料になれば」

仙太郎さんの遺族、木村真三さんです。大伯父、仙太郎さんの足跡をたどってきた木村さんは、医師と遺族しか見られない解剖録の開示を初めて求めました。ハンセン病について考えるきっかけになればと、一般公開を希望しました。

仙太郎さんの解剖録や死亡診断書など6つの貴重な資料の展示は、10月7日から2023年3月末まで長島愛生園歴史館で行われます。