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2022.05.11

修学旅行生ら168人が犠牲 紫雲丸沈没から67年 またも知床で事故が…教訓を語り継ぐ【香川・高松市】

半世紀以上前の沈没事故は現在の私たちにも大きな教訓を伝えます。

修学旅行生など168人が犠牲となった旧国鉄の宇高連絡船、「紫雲丸」の沈没事故から5月11日で67年を迎え、慰霊碑のある高松市の寺で慰霊式が行われました。

犠牲者を悼む法要が静かに執り行われた境内。2021年と2020年はコロナ禍で来られなかった遺族らも3年ぶりに参拝しました。

1955年5月11日、高松市女木島沖で貨物船と衝突し沈没した旧国鉄の宇高連絡船、「紫雲丸」。修学旅行中の小中学生など168人が犠牲となり、のちに瀬戸大橋が建設されるきっかけの1つになりました。

その事故から67年を迎えた2022年、またしても起きてしまった旅客船の事故。行方不明者の捜索が今も続く中、紫雲丸事故の遺族も今回の事故に悲しみと憤りを感じています。

(遺族会代表 岩部和一さん)
「今回の事故を考えると、紫雲丸もそうだが、運航の基本を守っていない。基本さえ守ったらこんな大惨事は起きない。世の中が進んでも事故は無くならない。それを忘れずに、お互い気を付けながら」

追悼の式典は犠牲になった生徒たちが通っていた高知市の中学校などでも行われ、関係者は事故の記憶を語り継ぐ決意を新たにしていました。