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2022.04.14

白桃の酵母で緑のビール誕生!?“岡山産”野生酵母で独自クラフトビール開発【岡山】

産学が連携して岡山産のオリジナルビールが誕生しました。

県内3つのビール醸造所が、岡山ゆかりの植物から採取した酵母を使い、新たなクラフトビールを開発しました。

岡山産のクラフトビール、「岡山和醸」です。

県内3つのビール醸造所が、岡山で採取された野生のビール酵母を使い、開発しました。

そのうちの1つ、倉敷市真備町の真備竹林麦酒醸造所では、白桃の酵母を使用。地元特産のタケの粉を加えて発酵させることで、柑橘系と甘みのある風味にほんのりとタケが香る緑色のビールが出来上がりました。

(真備竹林麦酒醸造所 守屋寛人さん)
「すごくおいしいビールができたと思うし、念願の緑色のビールを作ることができた」

今回の開発は、総社市の岡山県立大学で、酵母などの発酵微生物を研究している田中晃一教授のグループが、野生酵母でこれまでにないビールを作ろうと企画したものです。

学生と一緒に白桃やマスカットなど、岡山ゆかりの植物から1200株の野生酵母を採取し、そこからビールの醸造に適した21種類の酵母を発見。各醸造所が1つずつ選んで新商品が完成しました。

(岡山県立大学保健福祉学部 田中晃一教授)
「(地域で取れる)一般的な酵母の中にも、すごくおもしろい味を出してくれる酵母がいるのではないかということで、普段使われている酵母とは一味違った家庭の味みたいな感じ」

(真備竹林麦酒醸造所 守屋寛人さん)
「今後も野生酵母を使ったビールや、地元の竹を使ったビール、地元産の素材を使ったビールを作りたい」

岡山オリジナルのクラフトビール、「岡山和醸」。笠岡市で4月17日に開催されるイベント「ミナトの休日」で販売されることになっています。