2022.02.24
【備えのツボ】進まぬ文化財の耐震化~過去からの警鐘~【岡山・香川】
備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」、11年前、ニュージーランドで起きた地震の教訓について考えます。
(防災士 小林宏典記者)
「58年前に建てられた旧香川県立体育館です。世界的建築家の丹下健三さんが手掛け文化的な価値が高い建物ですが。こうした古い建造物の耐震性も見過ごされてはいけません」 「過去からの警鐘」
11年前の2011年2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチ市で、マグニチュード6.3の地震が発生し、語学学校が入るビルが倒壊するなどして、日本人28人を含む185人が死亡しました。
姉妹都市の倉敷市も救援隊や物資を送り、支援活動を行いました。
「進まぬ文化財の耐震化」 ニュージーランド地震で被害が拡大した背景には、歴史的な建物の耐震不足がありました。 現地では、観光名所だった大聖堂が崩壊するなど、多くの人が訪れる歴史的な建物で耐震化が遅れていました。
国内では、震度7を記録した2016年の熊本地震で、熊本城が被災し、改めて文化財の安全性が問題視されました。 文化庁によると、観光や参拝で人が訪れる国の重要文化財のうち、耐震対策が済んだのは45.1%。日本国内も決して例外ではありません。 そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。文化財の歴史的価値と安全性をどう両立させるのか、11年前の地震から学ばなければいけません。
(防災士 小林宏典記者)
「58年前に建てられた旧香川県立体育館です。世界的建築家の丹下健三さんが手掛け文化的な価値が高い建物ですが。こうした古い建造物の耐震性も見過ごされてはいけません」 「過去からの警鐘」
11年前の2011年2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチ市で、マグニチュード6.3の地震が発生し、語学学校が入るビルが倒壊するなどして、日本人28人を含む185人が死亡しました。
姉妹都市の倉敷市も救援隊や物資を送り、支援活動を行いました。
「進まぬ文化財の耐震化」 ニュージーランド地震で被害が拡大した背景には、歴史的な建物の耐震不足がありました。 現地では、観光名所だった大聖堂が崩壊するなど、多くの人が訪れる歴史的な建物で耐震化が遅れていました。
国内では、震度7を記録した2016年の熊本地震で、熊本城が被災し、改めて文化財の安全性が問題視されました。 文化庁によると、観光や参拝で人が訪れる国の重要文化財のうち、耐震対策が済んだのは45.1%。日本国内も決して例外ではありません。 そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。文化財の歴史的価値と安全性をどう両立させるのか、11年前の地震から学ばなければいけません。