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2021.11.12

様変わり “塀の中の運動会”高齢化や新型コロナ対策も…岡山刑務所【岡山・岡山市】

受刑者に協調性などを養ってもらおうと、岡山刑務所で運動会が行われました。

受刑者の高齢化や新型コロナ対策…塀の中の運動会を取材しました。

必死に走る姿に拍手で応援する受刑者たち。刑務所での運動会は、ルールを守り、チームに分かれて競技に取り組むことで、他者との協調性を養ってもらおうと、矯正教育の一環として毎年開催されています。

12日は、394人の受刑者が参加し、7チームに分かれてリレーや玉入れなどで競い合いました。

参加者の最高齢は87歳、約3分の1は65歳以上の受刑者です。

高齢化が進み、例えば短距離走も年代別に競わせるなど、運動会の内容も近年様変わりしているといいます。

また、コロナ禍で、刑務所での行事が相次いで中止になる中、運動会を開催するにあたり、1つの競技に参加する人数を減らすなどの感染防止対策も行われました。

(参加した受刑者は…)
「普段作業で一緒にならない人たちとも競技の練習をするので、一致団結というか、結束力が生まれると思う」
「1年1年の区切りになる。1年頑張れたというのと、また来年に向けての目標も、身体を鍛えようか、歳を取っても色々考える」

(岡山刑務所 首席矯正処遇官 津田龍慈さん)
「受刑者の健康の増進を目的とした、法で定められた改善更生の一環として行っている。やはり受刑者にとっては1つの大きなイベントで、本当に楽しみにしていると思う。その結果が自分たちの心身の健康の増進につながっていけば」

岡山刑務所では、犯した罪と向き合う日々の中で、このような行事が社会復帰への活力になればとしています。