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全国2位→32位に急激ダウン  伸び悩む岡山県のワクチン接種率 その背景は?【岡山】

2021.09.14

全国2位→32位に急激ダウン  伸び悩む岡山県のワクチン接種率 その背景は?【岡山】

新型コロナワクチンの接種について、一時は全国2番目の速さで進んでいた岡山県。

実は現在、その進捗率は、全国で32番目にとどまっています。背景には7月以降の急激な供給量の減少がありました。

(加藤勝信官房長官)
「今日、国民の5割の方が2回目の接種が終わる、こういう状況になってきたと思っている」

9月13日、政府が発表した国内のワクチン接種状況。全国民の63%が1回目の接種を、50.9%が2回目の接種を終えました。

(新田俊介記者)
「接種状況を確認できるツールは複数あります。13日の発表は総理官邸のホームページで公表されているもので、医療従事者の接種が含まれています。一方、こちらの政府CIOポータルでは医療従事者を除いた全世代の接種率が公表されています」

こちらのデータでは13日の時点の1回目の接種率は群馬県がトップ。
岡山・香川はというと…岡山が32位、香川は35位です。

岡山県は、高齢者を中心に接種が進んでいた6月上旬の時点では一時、全国2番目の進捗率でしたが、ここ1カ月ほどで他の県に抜かれました。

(岡山県ワクチン対策室 塩飽成史室長)
「ワクチンの供給量自体が急激に落ちているという状況がありワクチンが足りなくなるかもしれないということで。」

背景にあったのが国からのワクチン供給量の減少です。6月下旬には2週間で約32万回分あった供給は7月、一気に約半分となりました。

これを受け、岡山市や倉敷市など人口規模が大きい自治体が新規の予約受け付けを停止する事態となり、接種率が伸び悩む形となったのです。

(岡山県ワクチン対策室 塩飽成史室長)
「若い世代や40~50代。大勢の接種意欲がある人がまだ予約を入れられていない」

県内には希望者への接種完了の見通しが立ちつつある自治体もあり、県は、予約と在庫の状況を見ながら自治体間で互いに融通するなど臨機応変な対応を進めたいとしています。

(岡山県ワクチン対策室 塩飽成史室長)
「国全体の調達量はある。県でできることと言えば県内でのワクチンの効果的な消費。足りないという状況があれば国に適切に対応してもらうよう要請したい」

感染収束への切り札とされるワクチン。政府は10月から11月の早い時期には希望者全員の接種を完了させる方針を示しています。