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【独自】悔しい…天満屋・前田穂南選手が振り返る “苦悩と重圧” 東京五輪女子マラソン【岡山・岡山市】

2021.08.23

【独自】悔しい…天満屋・前田穂南選手が振り返る “苦悩と重圧” 東京五輪女子マラソン【岡山・岡山市】

東京オリンピックの女子マラソンに出場した天満屋女子陸上競技部の前田穂南選手の独占インタビューです。

初の夢舞台となった今回のレース、思うような結果が出せなかった前田選手がオリンピックで感じたこととは?

(天満屋・前田穂南選手)
「やっぱり悔しい思いの方が大きくて、オリンピックに出られたことはすごくうれしいという思いもあるけど、自分本来の走りというのが思うようにできたかったので、悔しいです。」

レースから約2週間、前田選手は初めてのオリンピックをこう振り返りました。

札幌市で行われた東京五輪の女子マラソン。

前田選手は、序盤、先頭に立ってレースを引っ張りました。これは、レース前からの作戦通りだったと言います。

(天満屋・前田穂南選手)
「最初からペースを決めて走ろうというのがあって、そのペースで押していこうと思っていたんですけど・・ペースを上げられない状態でした。」

設定していたペースは5キロを17分前後、実際には最初の5キロは18分以上かかっています。

実は、6月の終わりに練習で左足首を痛めていた前田選手。

思うような練習ができなかったことや、五輪独特の重圧など様々な要因が彼女の良さを消していました。

(天満屋・前田穂南選手)
「いい時の走りの感覚を自分が覚えているのでその感覚があるからその走りが思うようにできないっていう気持ちが頭の中に入っていました。足がついてこない感じで、あとは、足の痛みが出ないように、最後までゴールしようという思いが強かった。」

20キロ手前で先頭集団から遅れた前田選手。天満屋の武冨豊監督は、改めて五輪で戦う難しさを感じたといいます。

(天満屋・武冨豊監督)
「(設定ペースで)行こうとしているのはわかったんですけれど、行けなかったというのがやはり緊張しているんだろうなとか・・、そういう勇気ですよね。自信を持った前田らしいレースはちょっと、できていなかった。」

2時間35分28秒、33位で初めてのオリンピック挑戦を終えた前田選手。悔しさの残る大会となりましたが、すでに次の目標を見定めています。

(天満屋・前田穂南選手)
「マラソンで記録を狙っていきたい。日本記録の更新を目指して頑張りたい。」

記録への挑戦、そしてパリ五輪に向けても。

(天満屋・前田穂南選手)
「パリ五輪の出場権をしっかり取って、パリ五輪では、東京五輪みたいに悔いの残らない自分らしい走りを最後までしたいと思う。」