OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
味も抜群!児島湖の「テナガエビ」 湖の水質改善のため県が増殖実験 小さな生き物に期待【岡山・岡山市】

2021.07.20

味も抜群!児島湖の「テナガエビ」 湖の水質改善のため県が増殖実験 小さな生き物に期待【岡山・岡山市】

環境を保全しながら地域の活性化につなげます。

児島湖の水質改善を目指し岡山県が進めるテナガエビの増殖実験。7月20日、県庁で湖の環境保全対策について考える会議が開かれ、会場ではテナガエビの試食もふるまわれました。

高級食材として知られるテナガエビ。いま、この小さなエビに大きな期待がかかっています。

岡山市と玉野市にまたがる児島湖です。堤防で締め切られた水域に生活排水などが流れ込むため、水質改善が長年の課題となっています。

そこで、県が3年前新たにスタートした取り組みが…水質悪化の原因となるプランクトンをエサにする「テナガエビ」の増殖実験です。

20日の総会では、人工的な魚などの住みか、漁礁の設置によって2020年1年間でテナガエビの生息数が約1.5倍増えたことなど、水質改善に関する報告が行われました。

また会場では、児島湖産テナガエビの唐揚げもふるまわれました。

(森夏美アナウンサー)
「手が胴体の2倍以上あります。エビのうま味が凝縮されていて、殻ごと食べられるので香ばしくておいしいです。」

(岡山県環境管理課 野崎隆一郎総括副参事)
「テナガエビを増やして消費することで児島湖の水質が少しでも良くなればと。周辺の活性化にもつながると考えているので引き続き頑張っていく。」

岡山の環境を守る小さな生き物。県は今後、テナガエビが岡山の新しい名物として広く知ってもらえるようPR事業を展開していくということです。