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高校生の就活支えるJSTとは…“1人でも多くの希望をかなえるために”コロナ禍で奮闘 【香川】

2021.07.01

高校生の就活支えるJSTとは…“1人でも多くの希望をかなえるために”コロナ禍で奮闘 【香川】

7月1日から高校生を対象にした就職活動が本格的にスタートしました。コロナ禍で企業が採用枠を減らすことが懸念される中、香川県では「ある人」たちの手腕が注目されています。

(面談の様子)
「なぜ郵便局を希望」
「しっかりしているし安定した収入がある。」

観音寺総合高校の生徒と面談するのは、粂野定正さん72歳。高校生の就職活動をサポートする「ジョブサポートティーチャー」です。

(粂野定正さん)
「定年退職をし、これまでの経験を生かせる場所がないかと考えていた時にこの仕事を見つけ応募した。」

ジョブサポートティーチャーは、香川県教育委員会が2002年から取り入れている制度で、現在は、企業を退職した人など11人が務めています。

ジョブサポートティーチャーは、自身の経験を生かし、生徒の希望に合う企業を探したり面接のアドバイスをしたりします。

また、企業を訪れ、就職先の新規開拓も行います。

(生徒)
「聞いたら何でも答えてくれる。頼りになる。」
「的確なアドバイスをくれる。心強い。」

香川県内の高校生の2020年度の就職内定率は87.4%。この数字は、コロナ禍前の2019年度とほぼ同じで、県教委はこの水準を保てたのはジョブサポートティーチャーの存在が大きいとみています。

2021年は、企業がさらに採用枠を減らすことも懸念されていてジョブサポートティーチャーのさらなる手腕が期待されています。

(粂野定正さん)
「(企業から)紹介してもらった子が元気で頑張っている、非常に頑張っていると聞いた時にやってて良かったと思う。(高校生には)今のこの苦労を先の人生に生かしてもらえたら。」

1人でも多くの希望をかなえるため生徒に寄り添い続けるジョブサポートティーチャー、コロナ禍の今、その存在感が高まっています。