新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため、香川県が飲食店に対して営業時間などの短縮を要請して４月１４日で１週間です。客が入らず休業するなど飲食店にとっては苦しい状況が続いています。

（前川裕喜記者）
「午後７時半過ぎ、先週は空いていたこちらの店。まだ営業できる時間ですが電気が消えている。」

高松市中心部の焼肉店、焼肉ジンです。４月７日からの香川県の時短要請を受け、営業時間を午後９時までと２時間繰り上げましたが、客が入らず途中から休業しました。

同じ時間帯の高松市の繁華街、人通りはまばらです。

香川県は２０日までの２週間、県内の約５０００の飲食店に対して１日あたり４万円を支給する代わりに、酒の提供を午後８時、営業を午後９時に終わらせるよう要請。外食の自粛ムードに拍車がかかり多くの店が休業しています。

（韓屋仁焼肉ジン　青木稔店主）
「店の前も人通りが減って、営業していても入ってくる見込みがなく採算合わず閉めた。（時短の）２日目位から閉めた。」

休業を選んだ焼肉ジンは、高松市内で韓国料理や食材の販売を行う店も経営しています。店の売上が２０１９年の半分ほどに減った今、こちらの販売を強化しますが…

（韓屋仁焼肉ジン　青木稔店主）
「飲食店は、飲み物を飲んでもらえるが販売だけではぱっと買って終わり。飲食店と比べたら売上は低い。」

一方、県は１５日から飲食店の従業員、先着１万人に対して、無料でＰＣＲ検査を行うことを決めました。感染拡大を防止すると共に、検査で安心感を担保し客離れを防ぐ狙いです。

（韓屋仁焼肉ジン　青木稔店主）
「陰性だったらスタッフも安心して働けるし、客に対してもそう（安心してもらえる）ありがたい。」

飲食店の我慢はあと１週間続きます。しかし、感染が落ち着いたと言えない状況の中、店は不安を募らせています。

（韓屋仁焼肉ジン　青木稔店主）
「１週間で客が戻る感じがないので客が来てもらえるやり方をじっくり考えたい。」