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急げ…高齢者の対策 2021年の展望 交通死亡事故【岡山】

2021.01.12

急げ…高齢者の対策 2021年の展望 交通死亡事故【岡山】

シリーズ2021年の展望、岡山県の交通死亡事故です。2020年、死者数は減少したもののその傾向を調べると2021年、急ぐべき対策が見えてきました。

62人。岡山県内で2020年、交通事故で死亡した人の数です。統計を取り始めた1948年以降、2番目に少なくなりました。その一方で深刻な問題も浮かび上がりました。

(大杉侑也記者)
「それは死者の中に占める高齢者の割合です。割合は統計以降最も高くなりました」

岡山県警によりますと亡くなった62人のうち40人が高齢者で、全体の6割以上を占めています。特に多かったのが車や自転車を運転中の自損事故。電柱への衝突や用水路への転落などで16人が死亡しました。

(岡山県警交通企画課 山田啓史課長補佐)
「ちょっとしたミス、不注意で重大な結果を招いている。年をとるにつれて様々な身体機能が低下してくる視野が狭くなる、動体視力が低下する、聴力も衰える手足の筋肉も低下するし反射神経も鈍るというものがあげられる」

県警は高齢者は身体能力の衰えを知り、慎重な運転をすること。運転に不安がある人は免許の返納を家族などと検討すること。暗い時間帯に歩く時は夜光反射材を着用することなど対策を呼び掛けています。

(岡山県警交通企画課 山田啓史課長補佐)
「県内の高齢化の進展も踏まえて、高齢者の事故防止対策は喫緊の課題。交通安全教育、広報啓発、街頭指導を通じて高齢者の身体機能の変化踏まえた安全な行動を呼び掛けていく」

2021年も90歳の男性が運転中に池に転落して死亡するなど、すでに3人の高齢者が死亡していて高齢化が加速する中で、対策が急がれています。