全国的に感染拡大が続く中、政府は、観光支援事業「ＧｏＴｏトラベル」を全国一斉に一時停止することを決めました。岡山市のホテルなど、地元の反応を取材しました。

（旅行中の３０代会社役員）
「悲しいです」
「（年末年始の旅行の計画）たててましたけどもうダメです」
「仕方ないですよね、ただ早め早めに教えてほしい」

（２０代大学生）
「卒業旅行に行く予定でＧｏＴｏを使おうとしていたが使えなくなってしまった卒業旅行もない悲しい」

（６０代会社員）
「遅すぎる遅すぎる、もうすぐしないといけない岡山も（感染者）多い」

年末年始、これ以上の感染拡大を食い止めたいと、政府は、観光支援事業「ＧｏＴｏトラベル」を、１２月２８日から１月１１日まで全国一斉に停止することを決めました。

岡山市中心部のホテルグランヴィア岡山です。
政府の突然の方針転換も冷静に受け止めています。

（ホテルグランヴィア岡山営業企画課　安原功課長）
「感染防止が拡大しているのでゆくゆくはそういったことが講じられると思っていた」
「感染を防止するのが優先かなと思っている」

ホテルでは、一時、２０％台まで落ち込んだ客室の利用率が、「ＧｏＴｏトラベル」が始まってから回復し、現在は、９０％程度で推移しています。

年末年始も好調で、２０１９年と同じくらいの予約状況だということです。

（ホテルグランヴィア岡山営業企画課　安原功課長）
「実は昨晩からご予約が少しずつキャンセルの電話やメールをいただいており状況は動いている」

しかし、「ＧｏＴｏトラベル」の一時停止についての連絡はまだきておらず、現場の混乱が懸念されます。

（ホテルグランヴィア岡山営業企画課　安原功課長）
「お客様にどういったご案内をすればいいのかまだ不明確なところが結構あり、対応が難しい」

岡山県の伊原木知事は、政府の決定を評価したうえで次のように話しました。

（岡山県　伊原木隆太知事）
「勇気ある決定歓迎したい」
「その反面観光業者にとっては心配の種、我々としてしっかりＧｏＴｏとは別の形で支援を考えていかなければならない」
「きちんと年末年始やるべきことをやって医療崩壊防ぐことに注力したい」

一方、香川県の浜田知事は、「全国的に感染が拡大していることを踏まえた決断であると受け止めている。様々な考え方があると思うが県としては感染拡大防止に取り組むと共に社会経済活動の維持・回復にも努めたい」とコメントしています。