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経営危機に直面の中小企業…新型コロナの影響で経済支援を求める声【岡山・岡山市】

2020.12.08

経営危機に直面の中小企業…新型コロナの影響で経済支援を求める声【岡山・岡山市】

長引く感染の拡大で体力を奪われているのが地方の中小企業です。政府は12月8日、夕方にも73兆円に及ぶ追加の経済対策を閣議決定する予定ですがその恩恵はあるのか、岡山市の中小企業の現状を取材しました。

(リカーランドアヤノ綾野富夫社長) 
「店の在庫は本当はもっとある。足元のへんまで」

岡山市中区で酒の卸売業などを営むリカーランドアヤノです。
取引先の大半は市内の飲食店、新型コロナの影響を受けています。

(リカーランドアヤノ綾野富夫社長)
「創業以来初めて。リーマンショックでもこんなことはなかった」

売上は3月頃から減少し、4月は2019年の約3割まで落ち込みました。その後、持ち直しましたが11月は第3波の影響で再び7割ほどに。忘年会などでかき入れ時の12月も見通しは厳しい状況です。こうした中、頼ったのが国の資金繰り支援策です。

売上が落ち込んだ中小企業などを支援する持続化給付金や雇用を維持した中小企業などに助成する雇用調整助成金を活用し10人の従業員の雇用を維持してきました。

(リカーランドアヤノ綾野富夫社長)
「雇用調整助成金は本当にありがたかった。できれば延長してほしい・・。今後について」

一方、こちらは苦境にあえぐ中小企業からの相談を受け付けている県の産業振興財団です。相談件数は2019年の約2倍に。特に、補助金や助成金に関する相談が約6.5倍に増えているということです。

「お金が今にも回らない」中にはそんな声もあったといいます。

(岡山県産業振興財団中小企業支援課小川洋子課長)
「最近はアフターコロナの相談も・・しっかり対応していきたい」

経営の危機に直面する地方の中小企業。
コロナの収束が見通せない中、ニーズに見合った、息の長い支援が求められています。