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感染拡大で医療現場が限界に…「感染者急増」ステージ3の指標超える水準で高止まり【岡山・岡山市】

2020.12.07

感染拡大で医療現場が限界に…「感染者急増」ステージ3の指標超える水準で高止まり【岡山・岡山市】

感染拡大で懸念されるのが医療態勢のひっ迫です。岡山県では病床の使用率が30%近くと「感染者急増」にあたるステージ3の指標を超える水準で高止まりしています。岡山市の病院で現状を取材しました。

(岡山市立市民病院 今城健二副院長)
「ひっ迫の先は崩壊になる。崩壊は一瞬で起き、そこから先はもう(患者を)見られなくなる。」

感染症指定医療機関として新型コロナの患者を受け入れている岡山市の市民病院です。副院長の今城健二医師は現場が限界に近づきつつあることをひしひしと感じています。

(岡山市立市民病院 今城健二副院長)
「かなり疲労感が蓄積しているのも事実。」  

厚生労働省がまとめた岡山県の新型コロナ患者の病床の使用率は、クラスターが多発した10月下旬から増え続け、11月頭には全国で2番目に高い31%を記録。
現在も30%前後と感染者急増にあたるステージ3の指標となる25%を超えています。

一方こちらは、使用病床のうち、重症者が占める割合です。重症者は最新の調査で
過去最多の5人、その割合は14%と初めて2桁に達しました。

(岡山市立市民病院 今城 健二副院長)
「重症者の数が多いとひっ迫度が高まる。今が一番1年の間で大変な時期。」

医療態勢がひっ迫する中、年末年始に向けて今城医師は改めて警鐘を鳴らしています。

(岡山市立市民病院 今城 健二副院長)
「マスクが外れたタイミングで感染したとみられる症例が相当多い。(対策を)継続してやらなければ危ないと考えてほしい」