OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
町民の迅速な避難に…災害時テレビを通じて避難情報をリアルタイム発信【岡山・里庄町】

2020.11.10

町民の迅速な避難に…災害時テレビを通じて避難情報をリアルタイム発信【岡山・里庄町】

災害時にテレビを通じて避難情報をリアルタイムで発信する取り組みが12月から岡山県里庄町で始まることになりました。町民の迅速な避難につなげる狙いです。

家でテレビを見ている時、災害の危険が迫っていたら。

(カットイン)
「大雨の影響により土砂災害の危険性が高まったため避難勧告を発令しました」

画面が自動で切り替わり、避難情報が放送されます。
里庄町が12月から運用を始める、情報提供システムです。

町内約4600のすべての世帯が対象で、希望すれば戸別の受信機を無料で借りられ、情報を受け取ることができます。

(里庄町総務課 筒井俊光主査)
「的確・迅速に町民にタイムリーに情報を届けるため着手した」

(新田俊介記者)
「里庄町が取り組みを始めるきっかけは、西日本豪雨で得た情報の伝え方の教訓です」

里庄町でも浸水や土砂崩れなどの被害が出た西日本豪雨。
町は7月6日の午後11時、全域に避難指示を出しました。

しかし当時は町から連絡を受けた37の地区の代表者が地元の公会堂などに出向いてスピーカーを使って周知する仕組みで、住民に情報が届いたのが約3時間後という地区もありました。

この教訓をもとに町は情報の伝え方を検討。
ケーブルテレビ網を利用してリアルタイムで情報を届けられるシステムの導入を決めました。

■スーパー見せ
・主電源を入れていれば…    
・視聴していなくても自動で起動 

(里庄町総務課 筒井俊光主査)
「できるだけ早く戸別受信機を設置して有効性を感じてほしいので、早めの申し込みをしてほしい」

命を守るカギとなる大事な情報をいち早く届ける取り組み。
災害が頻発する中、住民のスムーズな避難につながるのか、その効果が期待されます。