岡山市の路線バス再編に事業者が待ったをかけました。市が示した再編案は不十分などとして再検討を求める申し入れを１１月９日、路線バスを運行する８社が共同で行いました。

岡山市の大森市長に申し入れを行ったのは、市内で路線バスを運行する８つの事業者でこのうち４社の代表が市役所を訪れました。

申し入れは７つの項目で、このうち路線の再編に関しては市が示した路線の新設や延伸の案は需要が不明確だとして検証するためのデータの提示を求めています。また、新型コロナの経営への影響が見極め切れない現状では、市が目標としている２０２１年１月の再編案の合意は困難で、拙速な結論は避けるべきとしています。

市が再編案を示した１０月の協議会では、事業者から異論が相次ぎ、議論が平行線となっていました。

市は路線の再編に合わせて高齢者や障害者を対象にした運賃の割引制度の新設など一体的な取り組みで着地点を見出したい考えですが、引き続き、事業者との調整が続きそうです。

次回の協議会は２０２１年１月に開かれる予定です。