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アメリカ大統領選挙の行方…大統領選の先に見据える未来とは【岡山】

2020.11.04

アメリカ大統領選挙の行方…大統領選の先に見据える未来とは【岡山】

開票が続くアメリカ大統領選挙。その行方に注目しているのが岡山県内に住む被爆者です。核兵器の廃絶を願う被爆者が大統領選の先に見据える未来とは。

共和党のトランプ氏と民主党のバイデン氏が激しく争っているアメリカ大統領選挙。この行方に注目しているのが岡山市に住む岡山県原爆被爆者会の広信靖之会長です。

(岡山県原爆被爆者会 広信靖之会長)
「大統領がどちらになるかはまだわからないが、被爆地、広島と長崎に来てもらい、核兵器抑止論ではなく核廃絶に向けて方向性を転換してもらいたい」

広信さんは1歳の時、広島市内で被爆。

自身と母親は無事でしたが父親が犠牲になり、遺骨は未だ見つかっていません。
世界で唯一の被爆国、日本。

2016年には当時のオバマ大統領が現職で初めて広島を訪れ原爆死没者慰霊碑に献花しました。

核兵器を巡っては世界50の国と地域が参加し保有を全面的に禁止する核兵器禁止条約が2021年1月に発効します。しかしアメリカなどの核保有国や「核の傘」のもとにある日本は別の枠組みでの核軍縮を主張して今回の条約には参加していません。

(岡山県原爆被爆者会広信靖之会長)
「すぐに廃止につながるとは思っていないが、できれば被爆者が元気なうちに核廃絶ができればというのが私たちの願い。方針転換をお願いしたいと思って、これからも被爆者会の署名活動を続けていきたい」

広島・長崎に原爆が投下され75年。
被爆者たちは核の廃絶を願いながらアメリカの大統領選挙の行方を見守っています。