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2020.08.06

三井E&S HD(旧三井造船) 船舶建造から撤退…造船のまちは【岡山・玉野市】

三井E&S HD、旧三井造船が玉野市の主力工場で船舶の建造から事実上、撤退することが分かりました。造船の町はどうなるのか。地元からも不安の声が上がっています。

玉野市の玉地区にある商店街は平日ということもあり人もまばらで静か。それでもすぐ近くにあるある企業の話題が、地元の人たちを騒がせていました。

(まちの人は…)
「びっくりしましたけど、大変。下請けの人たちが」
「造船が無くなるのは寂しいなと。これからが心配」

三井E&S HD、旧三井造船は8月5日、玉野市の工場で船舶の建造から撤退する方針を明らかにしました。
商船の建造は広島の会社、防衛省向けの艦艇事業は東京の三菱重工業にそれぞれ委託、譲渡を検討するとしています。

旧三井造船の始まりは100年以上前、創業の地は、今の玉野市でした。
工場の見学や進水式の公開なども行い地域にとって欠かせない存在に。市内の事業所で働く人はHDの関係だけで、2000人を超えています。しかし造船事業は中国や韓国との競合で赤字が続き、事業規模縮小の対象になりました。

玉野市内には関連会社も多く、地域経済への影響も懸念されるもののHDは「艦艇事業は、三菱重工業に譲渡しても市内で建造を続ける方向で協議している」としています。

(玉野市 黒田晋市長)
「ものづくりの工場として今後展開をしていくための仕組み作りだと(以前から)お聞きしておりますし、モノづくりの集団、造船業というものをきちんと残していくべく、全力を挙げて取り組みたい」

長年、まちを支えてきた基幹産業はどうなるのか。
市もホールディングスも、地域にとって大切な灯を絶やさないよう力を尽くしたいと話しています。

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