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コロナ禍の初の衆院選 注目の選挙区「自民党と野党統一候補の一騎打ちで激戦予想 岡山2区」【岡山県】

2021.10.27

コロナ禍の初の衆院選 注目の選挙区「自民党と野党統一候補の一騎打ちで激戦予想 岡山2区」【岡山県】

10月31日に投票が迫った衆議院議員選挙、注目の選挙区を紹介します。

自民党と野党統一候補の一騎打ちで激戦が予想される岡山2区です。

岡山2区に立候補しているのは、届け出順に、自民党の前職、山下貴司さんと立憲民主党の前職、津村啓介さんの2人です。

これまでもつばぜり合いを演じてきた前職同士。今回、共産党が候補者の擁立を見送り、野党候補が一本化されたことで、はじめての一騎打ちとなりました。

(山下貴司候補<自民・前>)
「これまで法務大臣として、空き家対策や所有者不明土地問題をやらせてもらった。これも規制改革。だからこそ、もっともっと伸びようとする岡山、発展しようとする岡山をもっともっと成長させる。それをふるさとの皆さんと一緒にやりたい」

2012年の初出馬から3回連続で小選挙区を制してきた自民党の山下貴司さん。議院立法を9本成立させ、第4次安倍改造内閣では、法務大臣を務めた実績をアピールします。

また、政策面では、降水量の少なさなど、天候が良く交通の結節点となっている岡山を地方創生のモデルにしていくと訴えます。

(山下貴司候補<自民・前>)
「天地人そろった岡山で、地方創生をやり遂げて、この地方創生をモデルに、日本で地方創生を完成させる。これが私の成長戦略」

当選3回以下の自民党若手議員で作る「党風一新の会」にも参加。会のメンバーの1人で、菅政権で環境大臣を務めたこの人も応援に入りました。

(自民党 小泉進次郎 前環境相)
「この選挙は、コロナから次の社会を描いていく大切な選挙。そのためには今回の選挙、山下さんを送り届けてもらいたい」

(山下貴司候補<自民・前>)
「本当に危ない選挙しか小泉さん(応援に)行かない。実は本当に危ない選挙」

後援会や企業を基盤に、4人が立った前回は、次点に約1万9000票差をつけましたが、今回は、野党統一候補との一騎打ち。警戒感を強めています。

票がどう動くか試算したチラシを作成し、支援者に危機感を訴えるほか、支持層拡大のためLINEなど、SNSでの情報発信も始めました。

(山下貴司候補<自民・前>)
「政治は数合わせではないと思っている。私は政策、ふるさとや日本をどうするのかという思いの勝負だと思っている」

(津村啓介候補<立憲・前>)
「野党統一候補としてマイクを預かるからには、小選挙区で勝って、政策をお互いに補い合い認め合い、そして、付け足しながら、日本のため、世界のため、岡山のために与野党が力を合わせて前に進む。そんな政治を実現する第一歩にしたい」

前回、希望の党から立った津村さんは、国民民主党を経て、立憲民主党に参加。当選6回のうち、直近3回は比例復活で、今回は支援を受ける共産党の幹部らとともに街頭に立つ機会も設け、支持の拡大を図っています。

街頭演説では、新型コロナで落ち込んだ経済を立て直すため、一時的に消費税を減税することや、人口減少が進む地方に欠かせない公共交通を積極的に支援することなどを訴えています。

(津村啓介候補<立憲・前>)
「消費税減税も、地域公共交通も、みなさんの暮らし、毎日の暮らしをそのまま直接支えていこう。そんな思いがあふれた私たちのマニフェスト」

選挙戦の序盤には、2003年に初当選した同期で、立憲民主党の泉健太政調会長が、津村さんの手腕をアピールしました。

(立憲民主党 泉 健太政調会長)
「私たち立憲民主党も、特に、津村さんは科学技術の専門家。成長戦略はお手のもの。ずっと野党の側で成長戦略を1番に引っ張ってきたのが津村さん」

その津村さんにとって、今回の選挙は、もう一つ特別な意味を持っています。

(津村啓介候補<立憲・前>)
「二大政党に向け、江田さんから継いだ岡山2区で、必ず小選挙区で勝利する」

2021年7月に亡くなった元参議院議長の江田五月さん。津村さんが政治の師と仰ぐ存在でした。

選挙戦初日には、江田さんの家の前で勝利を誓いました。

(津村啓介候補<立憲・前>)
「江田五月さんや江田さんを支えた皆さんに必ず良い報告ができるよう頑張る」

小選挙区4連勝を目指す与党と、それとも奪還を狙う野党の激しい戦いが続く岡山2区。衆議院選挙の投票は10月31日です。