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憧れのブルートレインを香川へ 遍路宿として新しい命吹き込む 「うどん店」店主の挑戦【香川・観音寺市】

2021.04.30

憧れのブルートレインを香川へ 遍路宿として新しい命吹き込む 「うどん店」店主の挑戦【香川・観音寺市】

かつて寝台特急、「ブルートレイン」として活躍した車両を、再生しようとしている「うどん店」店主の男性が香川県にいます。
4月に行われた、列車が眠る鹿児島から香川までの大移動に密着しました。

憧れのブルートレインを香川へ

香川県観音寺市の雲辺寺ロープウェイ駐車場。線路や枕木が、荷台から積み下ろされていきます。
2ブルトレ.pngその様子を見守るのが、善通寺市のうどん店店主、岸井正樹さんです。
3ブルトレ.png少年時代から憧れていた列車を、ふるさと香川に。岸井さんの長年の夢が、実を結ぼうとする瞬間でした。
4ブルトレ.png(岸井正樹さん)
「みんなが楽しみにしているから、それにこたえるように。これが(人生)最後の仕事というくらいの気持ちでやっていこうと思う」
5ブルトレ.pngかつて、日本中を走っていた寝台特急「ブルートレイン」。
6ブルトレ.png特徴的な青い車体で、多くの鉄道ファンの人気を集めましたが、平成に入り、新幹線の開業などが相次ぐと、徐々に姿を消しました。
7ブルトレ.pngそのブルートレインの1つとして活躍していたのが、新大阪駅と西鹿児島駅を結んでいた特急「なは」です。2008年の引退後、鹿児島県阿久根市で、一度は宿泊施設として使われたものの、2014年に運営法人が解散。現地で野ざらしとなっていました。
8ブルトレ.png善通寺市のビニールハウスで、讃岐うどんの有名店を営んでいた岸井さんは、小学生以来、ファン歴50年の鉄道マニア。
9ブルトレ.png10ブルトレ.png6年前、放置された「なは」の存在を知り、列車を引き取って保存したいと思うようになりました。
11ブルトレ.png(岸井正樹さん)
「ちょうど、うどんブームが落ち着いて、何か店に人が流れるルートを作らなければと思い、前からしたかった夢にチャレンジした」
12ブルトレ.png(妻・岸井弓子さん)
「全然私は鉄道のことが詳しくないので、何を言っているんだろうと。絶対あきらめない。引かない。根負けした」
13ブルトレ.png

 

朽ちゆく寝台特急を救出!移送費用は1700万円

「阿久根で朽ちゆく寝台特急を救出!」岸井さんは、2020年と2019年の2回、クラウドファンディングで、全国の鉄道ファンに移送費用を募り、1700万円近くの資金が集まりました。
14ブルトレ.png(岸井正樹さん)
「期限の10日くらい前に達成した。本当に苦しい状態で…仲間たちに助けられて何とか達成した」
15ブルトレ.png(岸井正樹さん)
「これはオルゴール。発車メロディが鳴るやつ」
店は、新型コロナウイルスの影響で2020年2月から休業し、岸井さんはこの1年、ブルートレインの移送プロジェクトに専念してきました。
17ブルトレ.pngコロナ禍で船が出ず、移送スケジュールの延期が続くなど、困難にも見舞われましたがなんとか、4月中の移送にこぎつけることができました。
18ブルトレ.png(岸井正樹さん)
「自由に業者と交渉に出向けないというのが大変だった。四国に来るには船に乗せないといけないでしょ。ルート選定などがうまく調整できず、もたもたしていたが、だんだん良い方向に転回していった」
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約600キロ 4日間の大移動

20ブルトレ.png移送の当日。鹿児島の阿久根駅では、岸井さんも見つめる中、ブルートレインが時間をかけてトレーラーに積み込まれました。
21ブルトレ.png(現場責任者 アチハ 島正男顧問)
「これから難所が何カ所かある。どうやって通過するかが難しいところですね!」
22ブルトレ.png(午後9時 阿久根駅を出発)
23ブルトレ.png(岸井正樹さん)
「四国で大切にお預かりしますので、また四国においでください!」
24ブルトレ.png(トレーラーは鹿児島から宮崎・大分へ)
(移送は交通量の少ない夜間に限られる)
25ブルトレ.png(3日目 大分県臼杵港からは…)
(フェリーに客車を乗せ 愛媛県八幡浜港に到着)
26ブルトレ.png(高さ制限、4.3メートルギリギリの下船を無事終える)
27ブルトレ.png(岸井正樹さん)
「ひとまず安心。これからも長いので気を付ける」
(愛媛からは進路を東に 香川まで一直線)
28ブルトレ.png(報告 大野樹記者)
「移動から4日目の午前5時前です。ブルートレインがたった今、長い旅路を終え、目的地に到着しました!」
29ブルトレ.png目的地・雲辺寺山麓までの最後の数キロは、道幅が細い難所の区間。標識や電柱に車体をぶつけないよう、慎重に進みます。
31ルトレ.png朝になると、2両目も到着し、約600キロの大移動が無事に終わりました。
30ブルトレ.png(岸井弓子さん)
「ちょっと感動してもう号泣でした。長かったね」
32ルトレ.png(岸井正樹さん)
「(涙)ほんま。夢の夢を続けてやってきた。自分でもできるのかなと思ったけど、女房に叩かれながらでも頑張ってきた。本当に頑張りました」
33ルトレ.png(全国から多くの支援者や鉄道ファンが)
34ルトレ.png(愛知から駆け付けた支援者)
「ブルートレインは、乗り倒して乗り倒して、思い入ればかり。これがまた、四国に来る良いきっかけに、鉄道ファン以外も来てもらえれば、客車も、地元の方も喜ぶだろう」
36ルトレ.png列車は今後、塗装の塗り直しなどが進められ、年内にもお遍路さんや観光客向けの宿泊施設としてオープンする予定です。
37ルトレ.png宿の名前は、車体の記号にちなんだ「オハネフの宿」。
岸井さんの一大プロジェクトは、まだ終わっていません。引退したブルートレインに再び「命」を吹き込むその日まで…。
39ルトレ.png(岸井正樹さん)
「阿久根の方たちからお預かりした車両。ぼくは昭和生まれやから。昭和の人たち、若い人たちにも、古い車両、重厚感ある車両を伝えていく仕掛けを作って、いろんな思い出を作っていってほしい」
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