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20年後も現役で! 老舗ジャズ喫茶店主の決意

2021.02.12

20年後も現役で! 老舗ジャズ喫茶店主の決意

今年、倉敷市真備町で
41周年を迎えた老舗ジャズ喫茶を営業する髙本明英さん・由美子さん夫婦から
頂いた年賀状にうれしい言葉がありました。

 「今後20年間は〝コーヒーハウスごじとま〟にて、現役で働き続ける所存でございます」。

「コーヒーハウスごじとま」は西日本豪雨で店舗兼住宅の2階部分まで被災。
店のリフォームを経て、被災翌年の2019年5月に営業を再開。
再開に至るまでは当事者にしか分からないさまざまな困難があったと思います。

実はマスターの髙本さんは学生時代に映画評論家を目指すほどの映画好き。
店内には古い映画のチラシや映画関係の書籍があります。
多くは常連客から贈られたもので、そのコレクションは店を訪れる度に充実しているように感じます。

2018年9月、初めて取材させていただいた際、
「(被災後は)音楽も聴いていないし、映画も全く見る気になれない」と話していた髙本さん。
今ではお互いが見た映画について話すことも多く、
被災前の日常は少しずつでも着実に戻りつつあると感じています。
また、昨年から偶数月の月末には「カレーの日」が設けられ、
4日間かけて作ったオリジナルチキンカレーが提供されています。
こちらも被災前の店の人気メニューでした。

マスターの髙本さんは20年後は88歳。
年賀状でこの先20年現役でいることを決意されていた髙本さん夫婦が
「ごじとま」をどんな店にしていくのか、
一人の〝ごじとまファン〟として非常に楽しみにしています。

執筆:大山崇(OHKコンテンツ推進部)
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