2021.04.16
元なでしこジャパンが４年ぶりに岡山に 地元チームで躍進を狙う加戸由佳【岡山・高梁市】
特集は４月１８日にホーム開幕戦を迎える女子サッカー・吉備国際大学シャルム岡山高梁です。注目は、２０２１年シーズン新加入した元・日本代表「なでしこジャパン」のメンバーで、倉敷市出身の加戸由佳選手です。４年ぶりに岡山に帰って来たベテランの胸には地元への熱い思いがありました。
（吉備国際大学シャルム岡山高梁 加戸由佳選手）
「最後は岡山でサッカーがしたいという思いをずっと持っていたので、自分自身の思いを大事にして岡山で、このシャルムでプレーしようと思いました。」
倉敷市出身、現在３０歳のベテラン、加戸由佳選手。かつて、岡山湯郷ベルで１３年間プレーし、２０１３年には日本代表「なでしこジャパン」のメンバーにも選出されるなど、日本女子サッカー界を代表する選手の一人です。
４年ぶりの岡山復帰となる２０２１年シーズンは、吉備国際大学シャルム岡山高梁でなでしこリーグ１部昇格を目指します。
日中はフロントスタッフでチームを支える…すべてが恩返し
ホーム開幕戦を４日後に控えたこの日、加戸選手の姿は練習場・・・ではなく、チームの事務所にありました。選手としてだけではなく日中は、フロントスタッフとして働いているのです。
（加戸由佳選手）
「今週末にホーム開幕戦があるので、検温した後にお客様に渡すカードを作っているところです。私自身もサッカーで支えてもらっている分、恩返しをしたいと強く思っています。」
子どもたちにサッカーの魅力を…
事務作業を終えると、休む間もなく車に乗り込みます。向かった先は・・・高梁市内の小学校です。週に３回、小学生を対象にしたサッカースクールのコーチを務めています。
（サッカースクールの生徒たち）
「加戸コーチってどんなコーチ？」
「優しい！」
「８の字ドリブルを教えてくれる」
（加戸由佳選手）
「（子供たちは）すごく元気なので私自身も教えながら元気をもらっています。サッカーの楽しさを子供たちに教えたいと思っているので。」
自分の役割は…守備、攻撃の起点となるパス、そして経験を活かした的確な指示でチームに貢献すること
夕方、いよいよ選手としての練習が始まります。加戸選手のポジションは守備の要、センターバック。豊富な運動量と周りへの的確な指示でゴールを守ります。
（吉備国際大学シャルム岡山高梁 阿部楓子主将）
「加戸選手の声掛けで皆が救われている。非常に助かっています。自分たちにとってとてもプラスな存在。」
（吉備国際大学シャルム岡山高梁 太田真司監督）
「トップアスリートとしての心構えや姿勢など全てが今の若い選手のプラスになっている。本当に良い雰囲気でやらせてもらっている。」
地元への恩返しの思いを胸に岡山に帰って来た加戸選手。自身のサッカー人生の集大成と位置付ける熱い戦いがキックオフしました。
（加戸由佳選手）
「岡山では沢山の先輩方に、サッカー面だけでなく人としても大切な事を沢山教わって来たので、自分が吸収したものをシャルムの若い選手たちに伝えていって（なでしこリーグ）１部への昇格に向けて頑張っていきたいです。」
吉備国際大学シャルム岡山高梁の２０２１年シーズンホーム開幕戦は４月１８日午後１時キックオフです。
