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「真備での生活を取り戻してもらえれば」真備町川辺の災害公営住宅 入居者にカギ渡し【岡山・倉敷市】

2021.03.25

「真備での生活を取り戻してもらえれば」真備町川辺の災害公営住宅 入居者にカギ渡し【岡山・倉敷市】

西日本豪雨の被災地倉敷市真備町に完成した災害公営住宅の入居者に、3月25日住宅の鍵が渡されました。被災から約2年9カ月、復興に向けたさらなる一歩・・。被災者の新しい生活が始まります。

(倉敷市 伊東香織市長)
「鍵をお渡しできる日が参りました。真備に戻ってきてゆっくり真備での生活を取り戻してもらえればと。」

(吉永紀子さん)
「ありがとうございます。」

鍵が手渡されたのは、倉敷市真備町に整備される3カ所の災害公営住宅のうち川辺地区の住宅に入居する40世帯です。

倉敷市の伊東香織市長が一人一人に鍵を手渡し、再出発を励ましました。

(吉永紀子さん)
「とてもうれしいまた帰ってこれて近所の人たちと色んな話、世間話するのが楽しみ。」

思わず涙があふれる吉永紀子さんです。吉永さんは、1人で暮らす新しい部屋に、早速、身の回りの荷物を運び入れていきました。

(吉永紀子さん)
「きれいな所で本当に幸せこういう所は入れるのは。」

浸水した自宅から約2年9カ月前のあの日・・、ボートで助け出された吉永さんは、町外のみなし仮設住宅で避難生活を送ってきました。

(吉永紀子さん)
「(避難生活は)さみしいですね、ずっと部屋に閉じこもりっきり本を読んだり絵を見たりしていた。」

他の場所で生活再建を目指す話もありましたが、吉永さんは真備町にこだわり続けました。

(吉永紀子さん)
「真備がいい、住み慣れ所がいいと、40年近くいたらそんなもんですよ。お友達がいるし会うのが楽しみ。」

気心の知れた地域の人たちと他愛もない世間話をすること・・。この春、吉永さんの日常がまた一つ戻ってきます。